大豆は畑の筋肉

ヴァイスシュヴァルツの中でも、特にバンドリに関連するカード・デッキ等を紹介するブログ

【WS】バンドリーグ対応”煌めくステージへ”特化型Pastel*Palettes Vol.2

はじめに

 当記事を読んでくださっている皆様、お久しぶりです。

 補足記事の更新が完全に滞ってしまい、申し訳ありません。

 ようやく仕事のほうが一段落つきそうで時間に多少の余裕ができ始めたので、こうして記事を書かせていただきます。

 

 本記事の内容としましては、前記事で少しだけ書いていたかもしれませんが、タイトルの通りに”煌めくステージへ”特化パスパレの第2案といったものになります。

 本来であれば今日のカード発表時やパック発売時に書きたかった諸々につきまして、実際にデッキを組んでみての所感などとともに記述していきたいと思います。

 

 基本的には以前のデッキ紹介記事と同様の構成でお話していきます。また、今回は本当に構築に悩んだので、後程……ゴールデンウィーク中を目途に、これまた前回と似たような補足記事のほうを書いていければと思います。

 

 長々と前置きをすみません。以下、本文です。

 

 

 

1.デッキ概要(コンセプト)

 これに関しては以前と何ら変わりません。前記事を読まれずにこちら読まれる方もいらっしゃると思いますので、前記事の内容をコピーしたものを記載します。

 以下、前回と同様のため既読の方は読み飛ばし推奨。

 

 バンドリのデッキには、それぞれのバンドで特徴がありますが、当記事で紹介するPastel*Palettes(以下パスパレ)は、自身の盤面に4色を揃えることを条件として、様々な効果を発揮します。(詳細については後述)

 

 今回紹介する”煌めくステージへ”特化型パスパレは、4色ギミックを搭載しつつ、レベル1の時点でレベル3キャラを複数展開し、一気に制圧、ゲームエンドまで持ち込むことを主目的としています。

 さて、そのコンボの主軸となるカードですが、以下の4種類が挙げられます。

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"煌めくステージへ"及びCX対応の丸山彩、白鷺千聖、若宮イヴ


 ・手早くレベル1となり、盤面にパスパレキャラを4体並べることで彩を早出し

 ・CXコンボでデッキトップからレベル3キャラを踏み倒す

 この流れを盤石にするためのサポートとして千聖、デッキトップから登場するキャラの筆頭候補としてイヴを挙げました。どちらも彩と同名のCXコンボを持っています。

 詳細は各カードの解説にて後述しますが、現時点では、千聖はデッキトップ操作、イヴは後から出てきてサーチを行うということだけ覚えていてもらえれば十分です。

 

 

 

2.今回のポイント

 以前のパスパレでは、そのカードプールの関係上、どうしても主軸となるレベル3のカードの中に、登場時に最大限の強みを発揮するキャラを含んでいたり、4色を舞台上にそろえることを前提とした動きを強いられることが多くありました。

 

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例:"モデル・モード"若宮イヴ、"未知数の存在"氷川日菜、"必殺アイドルポーズ"丸山彩

 3/16に発売された「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」Vol.2によってカードの種類もおよそ倍に増えましたので、パスパレ全体の動きの多様性が広がったのはもちろんのこと、本デッキに関しましても構築をどうすべきか、非常に頭を悩ませる部分が出始めました。

 すなわち、継続戦闘能力をとるか、瞬間的な火力をとるか、というお話です。

 本デッキの傾向としましては、相手を早い段階で強力なカードの物量によって圧倒し、準備のできていないうちに高レベルまで追いやることを主軸としていますので、後者の火力重視型となります。

 前回までは、どうしても踏み倒してもあまり強くない(旨みの少ない)レベル3カードが存在していましたが、今回はその点に関して重点的にカバーできるような方策をとることを意識しました。

 火力重視型へと変わった中でのキーカードがこの二つです。

 

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      "夢に続く道"白鷺千聖、および、対応CX"夢を与えるアイドル"

 

 各々の詳細につきましては後述しますが、端的に言えば、早出しして自身の永続パワー上昇をもとに1ターンしのぎ、自ターンに3点バーンを飛ばしたいという願望がこもった構築です。

 では、変更後のデッキ内容について書いていきます。

 

 

 

3.デッキ内容

 変更後のデッキ内容は以下のものになります。

 毎度恒例ですが黄色が見えづらいですね……。黄土色への変更も検討します。

 

レベル0

”ホワイトフェアリー”若宮イヴ ×4

”オーエス?オーエス!”丸山彩 ×4

”短冊の行方”氷川日菜 ×4

”素顔の姿”大和麻弥 ×3

 

レベル1

”煌めくステージへ”白鷺千聖 ×4

”煌めくステージへ”大和麻弥 ×4

 

レベル2

”煌めくステージへ”丸山彩 ×4

 

レベル3

”本当の私を伝えられたら”白鷺千聖 ×3

”アイドル丸山彩っ!”丸山彩 ×4

”夢に続く道”白鷺千聖 ×4

”煌めくステージへ”若宮イヴ ×4

 

CX

煌めくステージへ ×4

夢を与えるアイドル ×4

 

 詳細は次項で記載するので省きますが、結構大きく構築を変更しました。およそ20枚近い入れ替えになります。

 特に大きな部分で言えば、夢に続く道の採用によってメインとなる前列の色が変わったことで、後列のカードから「”モデル・モード”若宮イヴ」が抜けてしまったことでしょうか。

 圧倒的なカードパワーの権化でありますが、本デッキにおいては前列との色の兼ね合いを重視しました。正直なところ、これが正解であるのかどうかは筆者には判断しかねています。いえ、勝負はその時々で変わるので完全な正解はありませんが。

 

 諸々の苦悩のようなものも込み込みな内容になっていますが、次項に参りましょう。

 

 

 

4.カード詳細

 

レベル0

 

”ホワイトフェアリー”若宮イヴ

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色:青

レアリティ:U

レベル/コスト:0/0 

パワー:2500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】[手札を1枚クロック置場に置く] このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札を見て《Pastel*Palettes》のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。

 

 前回から変わらず採用されている一枚です。というより、抜く理由が基本的にありません。

 その効果は、登場時に手札一枚をクロックに置くことで、デッキからパスパレキャラ1枚をサーチするというもの。

 やはりサーチ効果というだけで非常に優秀であり、手札補充手段の少ないパスパレにおいて手札コストというのは非常に痛く、乱用できる効果ではありませんが、状況に応じて対応できるキャラを引っ張ってこれるという効果は本当に優秀です。単純にその場その場で必要なカードを手札に持っていることになり得ますからね。

 

 本デッキにおいては、やはりコンボパーツを引っ張ってくる動きに主として用います。場に出せるカードが他にない状況を除いて、基本的には1ターン目ではなくレベル1になった瞬間に登場させたいカードでもあります。

 というのは、実際に何度もプレイしていて気付いた非常に重要な点として、このカードはレベル1で出すことで彩の早出し条件の頭数に数えることができつつ、CXを除く必要なコンボパーツをそろえられるためです。なんでこの事実に気づくまでに1年間もかかっているのでしょうか。不思議です。

 そういうわけで、可能であればレベル1になった直後のエンジンとして使っていきたいところです。彩の早出し後はレベル3の踏み倒し先として入れ替わることで退場もできますから、低パワーを相手ターンに残さずに済むというメリットもあります。本当になぜ気づかなかったんだろう。

 

 以上の点より、今回は継続して採用ということになりました。

 

 

 

”オーエス?オーエス!”丸山彩

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色:黄

レアリティ:U

レベル/コスト:0/0 

パワー:2500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】[手札を1枚クロック置場に置く] このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札を見て《Pastel*Palettes》のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。

 

 Vol.2より新登場した黄色のレベル0彩です。以前補足記事でも書きましたね。

 その効果はまさかの「”ホワイトフェアリー”若宮イヴ」の相互互換。正直なところ、相互互換カードをわずか2弾目(エクストラブースターを含めれば3弾目)にして登場させてくるとは思いもしませんでした。

 効果が「ホワイトフェアリー」の互換であるということで、やはりというべきか、すんなりとデッキに入ってきました。入れ替え対象となったのは「”直伝ポーズっ☆”丸山彩」ですね。

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 「直伝ポーズっ☆」は間違いなくスタートメンバーとしては優秀な能力を持っています。しかし、「ホワイトフェアリー」を8枚体制で採用できるという魅力には負けてしまった形になります。序盤に生き残る性能ももちろん重要ですが、本デッキにおいてはそれ以上に手札を充実させる効果を優先したくなります。可能な限り早く、最高の手札をそろえることを命としていますので、残念ながら抜けてしまうことになりました。

 

 

 

”短冊の行方”氷川日菜

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色:緑

レアリティ:TD

レベル/コスト:0/0 

パワー:2000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 このカードがアタックした時、あなたは自分のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+500。
【自】 このカードが舞台から控え室に置かれた時、あなたは自分の山札の上から3枚までを、公開してよい。1枚以上公開したなら、あなたはそれらのカードの《Pastel*Palettes》のキャラを1枚まで選び、手札に加え、残りのカードを控え室に置き、自分の手札を1枚選び、控え室に置く。

 

 個人的に、パスパレの前列始動要員としては最高峰の性能を持っていると思っている一枚です。前回からの継続採用となります。

 攻撃時に自身を含む味方キャラ1枚にパワー+500、控室に送られると山札の上から3枚をめくり、そのうち一枚を選択して手札交換を行うことができます。

 

 WSのルールの関係で、「X枚まで確認(公開)する」テキストは、最大枚数に到達していなくてもめくっている途中でやめることができます。

 この日菜で言えば「3枚まで公開」なので、2枚目に欲しいカードが出たとすると、その時点で公開処理をやめて欲しいものを手札に。残り1枚と手札1枚を控室へ。という動きが可能です。

 この説明に何の意味が?というと、このデッキではレベル3のキャラを多く山札に残したい関係上、必ずしも多くのカードを公開して選択肢を増やすことが正しいとは限りません。もちろん、多くめくることでより多くのレベル3以外のカードを落とすことも可能ですが、それこそ手札や控室、クロックなどから何枚のレベル3が残っていて山札内での割合はどの程度かを把握しておき、可能な限りレベル3を多く残す工夫が必要になってきます。

 この効果の使用時にはそういった部分にも注意しておくと、より強力な効果として機能していくかもしれません。

 

 

 

“素顔の姿”大和麻弥

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色:緑

レアリティ:R

レベル/コスト:0/0

パワー:1000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 応援 あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、このカードの前のあなたのキャラすべてに、パワーを+1000。
【自】 あなたのメインフェイズの始めに、あなたは自分のクロックの下から1枚と控え室の《Pastel*Palettes》のキャラを1枚選び、入れ替えてよい。

 

 まさかの「”モデル・モード”若宮イヴ」との入れ替えで入ってきました。前列の色の移り変わりによる部分が非常に大きいです。

 例によって詳細は後述しますが、今回はメインとなるレベル3キャラに「”夢に続く道”白鷺千聖」を採用しており、前列に黄色が存在する状況が考えられます。また、理想的な盤面で言えば、「夢に続く道」とともに前列を担うのは、CXコンボとの相性の良さから「”アイドル丸山彩っ!”丸山彩」であることが望ましいです。

 そういった部分から考えると、やはり4色の成立を本質とするパスパレにおいては、可能な限り後列には前列に出ない色を揃えたいという気持ちがありますから、結果的に後列には青と緑を置いておきたい、ということになります。

 前列に出るメインのレベル3には緑の「”煌めくステージへ”若宮イヴ」もあるじゃない、と思われる方もいらっしゃるかとは思いますが、このイヴに関しては、4色を成立させることで何かしらの追加効果が発生するわけではないので、基本的に4色の成立を考える際には思考からは外しています。

 

 色条件の成立と、成立時のパワーパンプ、クロック色を毎ターンいじる自動効果などから、本デッキにおいては集中効果を擁する二種のカードよりも優先度が高いと考えました。

 

 

 

レベル1

”煌めくステージへ”白鷺千聖

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色:青

レアリティ:NR(エクストラブースター収録のため、最低レアリティを表記)

レベル/コスト:1/0 

パワー:3000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、他のあなたのキャラすべてに、パワーを+1000。
【自】【CXコンボ】[(1) 手札を1枚控え室に置く] あなたのクライマックス置場に「煌めくステージへ」が置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札を上から4枚まで見て、カードを1枚選び、手札に加え、残りのカードを山札の上に好きな順番で置く。

 

 採用理由と動きに関して変化はないので、基本的にコピペです。

 本デッキの根幹を担う一枚です。

 舞台上に4色以上存在することで、自身以外にパワー+1000というレベル1コスト0のキャラとしては破格の応援効果を持ちます。

 この応援効果は本デッキでも重要なもので、後述する「”煌めくステージへ”丸山彩」のCXコンボで踏み倒したキャラたちの、カウンターや次の相手ターンでのパワー強化によるパワー負けを防ぐことができます。また、同じく後述する「”煌めくステージへ”若宮イヴ」の2つの自動効果とも相性がよく、本デッキにおける必須カードの1枚です。

 

 2つ目の効果であるCXコンボについては、先述していますが「”煌めくステージへ”丸山彩」と同じCXカードに対応しており、ストックと手札1枚を消費することで、デッキの上4枚のうちカード1枚を手札に加えつつ、残りは自由にデッキ上に戻すことができます。

 この効果が「”煌めくステージへ”丸山彩」の効果と非常にかみ合っており、同時に発動するCXコンボのうち、こちらを先に処理することでデッキトップの操作を行うことができます。次に彩のCXコンボを処理することで、狙ったキャラを場に出すという流れを作ることができます。

 また、コストとして手札を1枚消費した後に、1枚補充できるという点も優秀で、次に行う彩のCXコンボのコストとなる手札を取り返すことができます。

 

 

 

”煌めくステージへ”大和麻弥

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色:緑

レアリティ:NR(エクストラブースター収録のため、最低レアリティを表記)

レベル/コスト:1/0 

パワー:4500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、そのターン中、このカードのパワーを+X。Xはあなたの《音楽》のキャラの枚数×500に等しい。
【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分のクロックの下から1枚と控え室の《Pastel*Palettes》のキャラを1枚選び、入れ替えてよい。

 

 同じく以下基本はコピペです。追記してます。

 登場時に、最大7000となる自己強化と、クロック置き場の色をいじる効果を持ちます。前者についてはレベル1帯として十分なパワーを持てるという点のみしかメリットはありませんが、本デッキにおいては後者の効果を重要視しています。

 後者の、登場時にクロックをいじる効果は、自身が登場するうえで必要となる緑色を、別の色へと置き換えることができるということを意味しています。それの何が強いの?というと、まず、何かの不運が重なってレベル0時点でのクロックに青のカードがなかったと仮定します。となれば、青はレベル置き場には置けないわけですから、別の色をレベルから生み出すしかありません。この時に緑を置くことで、麻弥を確実に登場できるような状態にします。クロックにも青が置けず、別の色を置いた状況で麻弥が登場することで、クロックの色を控室の青に変更できます。そうすれば、CXコンボをいつでも発動できる色がそろうことになります。

 上述した点より、本デッキでは麻弥を採用しています。

 

 なお、後列に「”素顔の姿”」を採用することになった影響で、採用の必要性は落ちています。今回の紹介では「”努力の結晶”丸山彩」を不採用としていますが、どちらを採用すべきであるか、非常に悩ましい一枚です。

 自分で回している限りでは、より簡単な条件で7000のパワーラインに到達できるこちらのカードが扱いやすいと判断して、採用しています。こればかりは好みの問題といってもいいかもしれません。ただし、彩を採用した場合にはクロックからキャラの回収ができ、操作できる範囲がより大きくなるという点は非常に魅力的であります。

 「努力の結晶」に関しては、使用感は今後の補足記事のほうで書いていきたいと考えています。

 

 

 

レベル2

”煌めくステージへ”丸山彩

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色:赤

レアリティ:NR(エクストラブースター収録のため、最低レアリティを表記)

レベル/コスト:2/1

パワー:6500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 このカードは、色条件を満たさずに手札からプレイできる。
【永】 あなたの《Pastel*Palettes》のキャラが4枚以上なら、あなたの手札のこのカードのレベルを-1。
【自】【CXコンボ】[手札を1枚控え室に置く] あなたのクライマックス置場に「煌めくステージへ」が置かれた時、前列にこのカードがいるなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札の上から1枚を公開する。そのカードが《Pastel*Palettes》のキャラなら舞台の好きな枠に置き、そのターン中、そのキャラのパワーを+3000。(そうでないなら元に戻す)

 

 同様にコピペ。

 本デッキの要となるカード。単体で完結する強さではありませんが、その能力の完成度は圧倒的。最大の魅力はCXコンボですが、上から順に説明します。

 1つ目に、色条件を無視して登場できる効果。読んで字のごとく色条件を無視できます。あまりにもさらっと書かれているので、さして重要でないと思ってしまいそうですが、非常に重要です。WSにおける色の兼ね合いの重要性は長々と前述しましたが、この効果を持つことで、このカードはクロックやレベル置き場に赤のカードがあろうとなかろうと、手札から場に出せるということです。

 つまり、端的に言ってしまえば、本デッキの根幹となるCXコンボは青さえ色が使えれば成立するということになります。

 

 2つ目の能力は、舞台上にパスパレキャラが4人存在すれば、レベル1カードとして扱い、登場できるという効果です。早出しキャラに共通のテキストですが、「手札のこのカードのレベル」を下げる効果なので、登場後はもともとのレベルとして扱います。レベル1帯の相打ち効果に引っかからない点が優秀です。

 

 最後にCXコンボ。CXを置いた際、手札1枚を消費してデッキトップを公開し、それがパスパレキャラならば舞台の好きな枠に置いてそのターンのみパワーを+3000します。レベルの制限、コストの制限、キャラ名の制限が一切ありません。バンドリーグ仕様である本デッキにおいては、すべてのキャラを踏み倒すことができます。コストも手札1枚と非常に軽く、仮にレベル3がめくれなくても、ストック1枚をブーストし、ダメージを与えるために場に出すことも十分にありえます。

 この踏み倒し効果とパワーパンプ効果が、後述する「”煌めくステージへ”若宮イヴ」とあまりにも相性が良すぎるため、可能であれば、はじめに踏み倒すキャラは「”煌めくステージへ”若宮イヴ」としたいところです。

 

 

 

 

レベル3

 ”本当の私を伝えられたら”白鷺千聖

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色:赤

レアリティ:TD

レベル/コスト:3/2

パワー:10000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 前列にこのカードがいるなら、あなたの《音楽》のキャラすべてに、パワーを+1500。
【自】[(1) 手札を1枚控え室に置く] このカードのバトル相手が【リバース】した時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、相手に1ダメージを与える。(ダメージキャンセルは発生する

 

 本デッキにおけるフィニッシャーとなる1枚。前列に存在するだけで、自身を含めて全体にパワー+1500を常時かけ続ける永続効果を持ちます。早期展開からパワー負けしない布陣を作るうえで重要なカードです。前回紹介した時から変わらず、デッキトップに固定する優先度は「”煌めくステージへ”若宮イヴ」に次いで二番目に位置します。

 全体強化による前線維持能力の高さは非常に高く、パワー強化型の早出しメタに対してのメタとして扱うことができます。また、対Roselia戦等におけるWS界屈指のフィニッシャー「”鳥籠の歌姫”湊友希那」に対して、パワーで上回ることでCXコンボを発動させない立ち回りも不可能ではありません。(「リサらしい歌詞」を採用されていた場合は非常に厳しいですが……)

 そういった、強固な盤面づくりに貢献する1枚です。 

 

 2つ目の効果は相手リバース時にストック、手札を1枚ずつ消費して相手に1点を与える効果。WSにおける最後の1点は、相手がデッキ内のクライマックス比率を上げていることもあって、通常の攻撃では達成することが難しい部分でもあります。その状況でも、コストこそ必要ですが、パワーで勝ちさえすれば強引に1点を持っていけるこの効果は優秀といえます。

 永続効果のパワーパンプとも効果がかみ合っている点が評価でき、また、1コストである点からも、条件さえ満たせばほぼ必ず発動できる効果であることが優秀です。

 

 

 

 ”アイドル丸山彩っ!”丸山彩

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色:赤

レアリティ:R

レベル/コスト:3/2

パワー:8000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 あなたの控え室のクライマックスが6枚以上なら、あなたの手札のこのカードのレベルを-1。
【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分の山札を上から3枚まで見て、カードを1枚まで選び、手札に加え、残りのカードを控え室に置く。
【自】 このカードが【リバース】した時、他のあなたの《音楽》のキャラが2枚以上で、このカードのバトル相手のレベルが3以下なら、あなたはそのバトル相手を【リバース】してよい。

 

 今回より採用した彩です。これまで、本デッキは早出しメタによる殴り返しを恐れながら戦ってきましたが、この彩の登場により、意地でも相打ちに持っていくというスタンスをとることができるようになりました。

 効果概要は、1つ目に控室のCXが6枚以上で早出し可能となる永続効果。2つ目は「”必殺アイドルポーズ☆”丸山彩」と同様の、登場時にデッキ上から3枚を見てそのうち1枚を手札に加える効果。そして最後に、自身がリバースした際、ほかに「音楽」のキャラが2枚以上存在すれば、レベル3以下のバトル相手をリバースさせる自動効果となっています。

 

 レベル3キャラが相打ちを持っていても仕方ない、という意見もどこかで見かけた気がしますが、本デッキにおいてはレベル1段階で早出しされることを想定していますので、早出しメタへのメタとして機能する点が評価できます。

 また、後述する「”夢に続く道”白鷺千聖」のFEVERとも相性がよく、パワーで勝てない相手に対して、強引に相打ちを行い、FEVERの発動条件を満たす、という使い方を想定しています。

 本デッキにおいては4枚採用していますが、「本当の私を伝えられたら」と枚数を調整していくのがおそらくいいかと思われます。

 

 

 

 

”夢に続く道”白鷺千聖

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色:黄

レアリティ:RR

レベル/コスト:3/2

パワー:9500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、このカードのパワーを+1500。
【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分のクロックの上から1枚を、控え室に置いてよい。
【自】【CXコンボ】[(2)] あなたのアンコールステップの始めに、クライマックス置場に「夢を与えるアイドル」があり、前列にこのカードがいて、相手の前列のキャラがいないか相手の前列のキャラすべてが【リバース】しているなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、FEVERする。
【リプレイ】 FEVER あなたは自分のキャラを1枚まで選び、【レスト】し、相手に3ダメージを与える。(ダメージキャンセルは発生する)

 

 新規登場したレベル3の黄色千聖さんです。待望の黄色レベル3であり、また、効果自体も十分に本デッキで生かせるものとなっています。

 効果概要は、4色時にパワー11000となる永続効果。登場時に1点回復する自動効果。そして目玉となる、FEVER達成時に相手に3点を与えるバーン効果。の3つです。

 

 パワーパンプ効果に関しては、本デッキにおいては後列の千聖、麻弥がともに1000パンプを持っているため、この効果の発動時には、基本的には常時13000までパワーが上がった状態となります。横に並ぶ赤のキャラが「本当の私を伝えられたら」である場合、さらに1500のパンプを上乗せすることができます。力こそパワー。これによって、殴り返しへの耐性を大幅に上昇させることができます。

 

 クロック回復に関しては「”未知数の存在”氷川日菜」が請け負っている部分でしたが、このカードが担うことができるようになったため、入れ替えといった形になっています。「未知数の存在」と比較すると、連打できるカードではないので総合的な回復量では負けている部分がありますが、早出し前提のため、おまけ程度に見るのがちょうどいいと思われます。

 

 FEVER効果は、達成すれば相手に3点ダメージを飛ばしつつ、味方1体をレストする効果です。FEVERの達成条件は、相手の前列にキャラがいないか、または前列のキャラすべてがリバースしていることとなっています。この前列リバースという条件は「アイドル丸山彩っ!」と相性がよく、パワー負けしているキャラに対して無理やり相打ちをとらせるという手法がとれます。

 また、味方1体をレストする効果は、相手が全員リバースしている状態ではこちらがリバースしている状況は考えづらくもありますが、こちらも「アイドル丸山彩っ!」と非常に相性がよく、パワー負けしている相手に相打ちした彩をレストして、盤面に残しておくことができます。

 ただ瞬間的な高火力を押し付けるわけではなく、継続戦闘能力も兼ね備えているという点は非常に評価できます。FEVERがCXコンボでなければもっとかみ合いはよかったのですが……いえ、それでは強すぎますね。

 

 

 

”煌めくステージへ”若宮イヴ

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色:緑

レアリティ:NR(エクストラブースター収録のため、最低レアリティを表記)

レベル/コスト:3/2

パワー:10000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 相手のドローフェイズの始めに、前列にこのカードがいるなら、あなたは自分のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+4000。
【自】【CXコンボ】 このカードのバトル相手が【リバース】した時、あなたのクライマックス置場に「煌めくステージへ」があるなら、あなたは自分の山札を見て《Pastel*Palettes》のキャラを2枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。

 

 例によって基本コピペです。

 踏み倒し最優先キャラ。相手ターン中に自キャラ1人にパワー+4000する強力な自動効果と、「煌めくステージへ」のCXコンボで、相手リバース時にデッキからパスパレキャラを2枚まで手札に加える効果を持ちます。

 確実に「”煌めくステージへ”丸山彩」から踏み倒すことを想定してデザインされたキャラで、その効果はどちらも踏み倒しで出てきた際に最大限に発揮されます。

 

 1つ目は相手のターン開始後のドロー前に、自キャラ1人にパワーを+4000する効果。自身に付与すれば14000と非常に高いパワーとなり、返しのターンでの除去を許さない他、「”煌めくステージへ”丸山彩」を対象とすることで10500までパワーを上げることができ、退場しづらくなることで次のターンでもさらにキャラを踏み倒していくことが可能です。

 

 2つ目はサーチ効果です。これまで紹介した「煌めくステージへ」名称のキャラとは効果の発動タイミングが大きく異なり、相手がリバースしたときとなっています。そう、相手がリバースしたときです。

 レベル1時点での踏み倒したターンであれば、おそらく相手キャラのパワーが10000を超えていることはそうそうないでしょう。早出し時の彩の効果でパワー+3000も付与されているのでなおさらです。つまり、状況としては踏み倒したターンにアタックするだけで、デッキからパスパレキャラ2枚をサーチできるのです。

 本デッキでは、この踏み倒したターンにサーチという動きを駆使して、盤面、手札、そしてデッキ内クライマックス数の点でアドバンテージを得ていくことが非常に重要となります。

 

 

 

クライマックス

夢を与えるアイドル

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色:黄

レアリティ:CR

アイコン:リターン(風)、ソウル

【永】 あなたのキャラすべてに、パワーを+1000し、ソウルを+1。
:このカードがトリガーした時、あなたは相手のキャラを1枚選び、手札に戻してよい)

 

 「夢に続く道」の対応CXです。標準的なパワーパンプとソウルパンプを持ち、非常に扱いやすいです。

 アイコンにはリターン(通称:風)を持っており、厄介な相手の後列キャラや、FEVER条件を満たすために前列キャラを手札に戻すことができます。

 「煌めくステージへ」と比べて序盤に欲しいカードではなく、使えれば使っていくというスタンスであることが多いので、無理に手札に確保しておく必要はありません。トリガーチェックで捲れた「煌めくステージへ」の効果で回収もできますから、その点に関して深く考えすぎ、本来やっていきたい動きができなくなってしまうことのほうが問題です。

 

 

 

煌めくステージへ

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色:青

レアリティ:NR(エクストラブースター収録のため、最低レアリティを表記)

アイコン:ゲート(門)、ソウル

 【永】 あなたのキャラすべてに、パワーを+1000し、ソウルを+1。
:このカードがトリガーした時、あなたは自分の控え室のクライマックスを1枚選び、手札に戻してよい)

 

 「煌めくステージへ」系列のキャラが持つCXコンボに対応

 ゲートアイコンの効果自体が非常に強力で、CXコンボがデッキエンジンでありながら戦術の根幹を担っている本デッキにおいては、クライマックスを回収できるという点で非常に優秀なカードとなります。

 リフレッシュまで余裕のある序盤では、なるべく手札に1枚持っておきたいカードでもあります。(本構築において、クライマックスはキャラと異なり、自発的なサーチ、回収手段が一切ないためです)

 

 

 

5.変更後の強み

 やはりというべきか、レベル3キャラの変更によるフィニッシュ力の向上は非常に大きいです。

 これまでであれば、「必殺アイドルポーズ」や「未知数の存在」を早出ししても、場に大きく依存する性能である関係上、あまりうれしい状況とはいきませんでした。彩は前列に青のキャラがいないとCXコンボの意味がなく、日菜は手札から出る際に真価を発揮するキャラであるためです。

 それに対して、ガルパ2弾で追加されたレベル3の「夢に続く道」「アイドル丸山彩っ!」の2枚は、お互いの連携があってこそ真価を発揮することに変わりはありませんが、それぞれが単体で十分に活躍できるスペックを持っています。また、早出しすることの恩恵に関しては、入れ替え対象となった2枚と比較しても十分に恩恵のあるものであると思います。

 先述しましたが、「夢に続く道」のCXコンボは、相手に3点を与えたうえで自身のキャラ1体をレストするというもの。これは「アイドル丸山彩っ!」と非常に相性がよく、個人的にはセット運用を視野に入れてデザインされたものではないかと思っています。これら2枚の連携は強力で、本デッキが目的とする、相手の準備ができる前に高レベルに追いやるという戦術に非常にマッチした効果を持っています。また、「アイドル丸山彩っ!」に関しては自身で早出しを持っているため、コンボがうまく回らなかった場合に、強引に切り崩す一手としても評価できます。

 

 また、後列の色の自由度が上がったという点も大きいです。前列に黄色が採用できるようになったことで、(本デッキでは「素顔の姿」を採用していますが)4色条件成立のために後列に「モデル・モード」を置く必要がなくなりました。もちろん、「モデル・モード」を置くのも十分にありだと思います。(ただし、「アイドル丸山彩っ!」採用の関係上、「”夜更かしは今日だけ”白鷺千聖」の方が噛み合いはいい気がします)

 今回は、「モデル・モード」不採用によってサーチ能力が落ちるかと心配していましたが、回してみる限りでは、「オーエス?オーエス!」の採用によって十分に補完できていると感じました。むしろ、必要な山札を削らずに済む分、「”煌めくステージへ”丸山彩」の効果でレベル3を落とさずに済むのはありがたくもあります。

 

 最後に、何よりも安定性の向上が挙げられます。

 「オーエス?オーエス!」の登場は非常に恩恵が大きく、これまでは集中効果による運頼みであったり、4枚体制の「ホワイトフェアリー」による確定サーチを用いていました。しかし、「モデル・モード」との交代により、確定サーチが増量されて初動の安定性は爆発的に増加したように感じます。

 

 まとめると、

・「夢に続く道」のFEVERによるフィニッシャー性能、「アイドル丸山彩っ!」の登場による対面処理性能の向上

・後列の色の自由度の上昇

・確定サーチの増量による安定性の向上

ということになります。

 

 

 

6.変更後の弱み

 現状、これが弱みかなと感じる点は2点あります。

 1つ目は、集中を不採用としたことでデッキを思うままに削れなくなった点です。パスパレ最大の強みの一つである色集中は、5枚を控室に落とすことで通常よりも高い成功率を誇ります。それと同時に、山札を削ることでデッキ内のクライマックス枚数の調整や、「アイドル丸山彩っ!」のような控室のクライマックス枚数による早出しを可能とするキャラの早出し条件を満たすなど、様々な使い道があります。

 本デッキでは、おそらくほぼすべてのデッキで採用されているであろう、有用性の高い集中効果を不採用としているため、相手からの攻撃に弱い状態となってしまうことが懸念されます。

 

 そして2つ目は、手札枯渇。これまで何度かお話してきたかもしれませんが、パスパレはそもそもバンドリーグ!構築においては手札の補充手段が非常に少なく、集中やCXコンボを除いて、手札を増加させる手段がほぼありません(2019/05/03現在。公式カードリストより確認。ほぼ唯一の例外はイベント「大切な短冊」)。ほかのバンドのデッキでもそう変わらない部分ではあると思いますが、パスパレは手札コストを要求されることが非常に多く、サーチ等のコストに何かと手札を持っていかれます。

 そうした手札コストの重さと補充手段の少なさによって手札の枯渇が進み、おそらくですが、コンボを成立させるターンには手札が残っていないか、あっても1,2枚程度となっていることが予想されます。それを解消できるのが「”煌めくステージへ”若宮イヴ」なのですが、どうしても早出しには運が絡むため、スタミナ切れは基本的に起きるものとして考えつつ動いていかなければなりません。

 

 これら2点が、本デッキにおける明確な弱点部分となりうるように感じます。

 

 

 

7.プレイング

 基本的には前回と何ら変わりません。要点をまとめれば、

・サーチ、手札交換を用いてコンボパーツの準備

・レベル1になったら場を展開。彩のCXコンボでレベル3を踏み倒し

・出たレベル3で制圧

という流れになります。

 ただし、先述していますが、レベル0時点でパーツをすべて手札に加えようとするのでなく、レベル1になった瞬間に展開しつつサーチができるよう、可能であれば1枚は「ホワイトフェアリー」ないし「オーエス?オーエス!」を持っておきたいところです。

 

 踏み倒すレベル3の優先順位は、

・”煌めくステージへ”若宮イヴ

・”本当の私を伝えられたら”白鷺千聖

・”夢に続く道”白鷺千聖

・”アイドル丸山彩っ!”丸山彩

といった感じでしょうか。

 好みというか、相手のデッキ・盤面によっては「アイドル丸山彩っ!」が優先される場合などもあるかとは思いますが、基本的には、1に手札補充と相手ターンパパワー上昇での場の維持。2に永続のパワー上昇。3にフィニッシャーといった感じになります。

 「夢を与えるアイドル」をすでに持っていて、一刻も早く決めてしまいたいというような状況などではもちろん「夢に続く道」が優先されます。あくまでも基本的な方針というお話です。

 

 

 

8.総括(前回とどう変わったのか)

 前回はカードプールの関係で、どうしても強い盤面を作るには限られたキャラが必要で難しかったのですが、メイン・サポートを問わない様々なカードの追加により、かなり扱いやすくなったかなと思います。

 言ってしまえば、踏み倒すキャラはレベル3である必要がないので、型によっては「”アイドルとは”大和麻弥」なども入ってきます。その場合は主軸が変わるのでデッキ全体の見直しが必要ですが……その辺は補足記事の方で。

 

 総じて、全体的にカードパワーが上昇したので、制圧力・対応力ともに高くなったように感じます。

 

 

 

おわりに

 今回はいろいろと遅くなってしまい、すみません。

 記事内容に関しても、見直すと粗がぽろぽろ出てくるでしょうし、きちんとその辺の手直しや補完もやっていかないとなと思います。

 アクセス解析によると、この記事を見ていただけている方々の多くはTwitterから来られてるようなのですが、よろしければ、コメントやリプライ等いただけるとどんな内容にしていくべきかの方針が定まりますので、大変ありがたいです。

 

 また、次回の記事・更新も見ていただけると幸いです。ありがとうございました。

 

更新履歴

2019/04/28 記事作成

2019/05/03 完成版として更新

2019/05/12 誤字修正

【WS】補足記事――バンドリーグ対応”煌めくステージへ”特化型Pastel*Palettes

はじめに

 

 皆様お疲れ様です。

 今回の記事は、前回書かせていただいた「【WS】バンドリーグ対応”煌めくステージへ”特化型Pastel*Palettes」の記事より、あまりに長すぎて書ききれなかった点や、ご意見いただいた点を補足としてまとめるものになります。

 その性質上、この記事につきましては今後も継続して更新していくことが予想されますので、もし興味を持っていただけたら、いろいろとご意見くださるとうれしいです。

 ちょっと最近仕事が立て込んでるので、基本的には1枚ずつ。余裕のある時には数枚といった形になると思います。

 

1.不採用カードのお話

 

 前回記事より、少しだけ「”モデル・モード”若宮イヴ」のCXコンボに対応するCX「武士は相見互い」の不採用についてお話ししたと思います。

 本項では、そういったその他カードの不採用理由についてお話ししていきます。

 余裕のある時に更新していきますし、「これ使わないの?」と言ってもらえれば、より多くのカードに対して理由をお話しできると思います。 

 なお、前記事と異なり、効果の説明と役割だけでなく、採用カードとの比較やそれを踏まえたうえでの不採用理由、さらにカードによっては前記事のデッキに入れるなら何と交換するか、等々について長々とお話ししますので、カード1枚に対する文章量はおそらく前記事を超えます。すみません。

 

 以下、順不同。

 

レベル0

 

“素顔の姿”大和麻弥

f:id:mamemiso01:20190121203652g:plain

色:緑

レアリティ:R

レベル/コスト:0/0

パワー:1000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 応援 あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、このカードの前のあなたのキャラすべてに、パワーを+1000。
【自】 あなたのメインフェイズの始めに、あなたは自分のクロックの下から1枚と控え室の《Pastel*Palettes》のキャラを1枚選び、入れ替えてよい。

 

 前の記事で紹介した”煌めくステージへ”と名の付く千聖の応援効果及び、同名麻弥のクロック入れ替え効果を足して2で割ったような効果を持ちます。ただし、どちらの効果も、それぞれ効果範囲と発動タイミングが異なるため、二者の役を一枚でこなせるカードとはいきません。

 

 「”煌めくステージへ”白鷺千聖」と類似する応援効果に関しては、範囲こそ狭いものの、レベル0時点から1000ものパワー上昇を行うことができる非常に優秀な効果です。後述する「”パーフェクトスマイル”白鷺千聖」と組み合わせることで、レベル0からパワー負けしない強固なキャラを作ることができます。(ただし、仕方のないこととはいえ相打ちには無力です)

 

 「”煌めくステージへ”大和麻弥」との類似効果に関しては、場に出たターンにこそ発動できませんが、出してしまえば、以降はメインフェイズになるたびにクロックをいじり、必要な色の確保を行えます。4色の維持を常に強いられるパスパレにとっては、非常に優秀な効果であるといえます。

 

 効果の説明を書いてきましたが、まとめると、後列において、継続して効果を発揮し続けることを強みとするカードです。”煌めくステージへ”を主軸としない、通常のパスパレでは十分に入る可能性のあるカードといえます。

 ではなぜ不採用なのかといえば、比較対象として挙げたカード2種と効果が重複しているためです。

 

 「”煌めくステージへ”白鷺千聖」との比較は単純で、CXコンボというデッキの根幹となるコンボパーツの1枚であるという事実に対して、どうしても勝てる部分がないためです。

 コンボデッキなのにコンボパーツを使わないというのは、本末転倒すら通り越してコンセプトが崩壊しているので、さすがに選択肢としてはあり得ないものとなります。

 

 では緑枠として、千聖と両採用はどうでしょうか。

 類似効果を持つ「”煌めくステージへ”大和麻弥」との比較では、単純なクロック操作性能で言えばこちらに軍配が上がるかと思われます。しかし、レベル1帯における、単体で性能が完結しているアタッカーの確保という点においては、こちらではどうしても役不足となってしまいます。

 「煌めくステージへ」に特化するということは、レベル1時点でコンボパーツとして必須となる「”煌めくステージへ”白鷺千聖」と、カードパワーの権化である「”モデル・モード”若宮イヴ」の2枚が後列を埋めることがほぼ確定してしまいます。

 そうなると、結果的に後列の色は試合中の長い時間を青と黄色で固定することになります。レベル1以降の緑色は前列に置くしかなくなり、このカードはそれ以降使うことが非常に難しくなってしまいます。

 

 また、レベル0でのサポートのみと割り切って使うことも可能ですが、レベル0は基本的に2,3ターン程度で終わってしまうことが多く、このカードを初手から出せたとしても、レベル1で千聖と入れ替わることが前提となるならば、効果の発動回数は多くても2回程度となることが予想されます。

 レベル0の緑枠としては「”短冊の行方”氷川日菜」という手札を増やす効果を持ったアタッカーも採用していますから、単純な緑枠としての採用では、コンボの成功率を下げる要因にもなりかねません。

 

 以上の理由から、本デッキでの採用は見送りました。

 雑記:正直、照れ顔がドストライクなのでめっちゃ入れたかった。自分のことを地味とか目立つタイプじゃないって思ってる女の子が最初こそ緊急対応のような形で入ったとはいえ、アイドルとして活動していくうちに一種の自信を得て、メンバーとしてなくてはならない精神的支柱となる。そんな大和麻弥をよろしくお願いします。

 

 

”パーフェクトスマイル”白鷺千聖

f:id:mamemiso01:20190121203719g:plain

色:青

レアリティ:U(保存ミスにより、画像はSPMa)

レベル/コスト:0/0

パワー:2000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 このカードの下にマーカーがあるなら、このカードのレベルを+1し、パワーを+1500。
【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分の山札の上から1枚を公開する。そのカードが《音楽》のキャラならこのカードの下にマーカーとして裏向きに置いてよい。(そうしないなら元に戻す)

 

 非常に扱いやすいレベル0の千聖さんです。ぱっと見は0/0/2000と、効果を持っているレベル0キャラとしては標準的なパワーラインですが、レベル0帯での盤面維持において、非常に優秀な効果を持っています。

 1つ目はマーカーが自身の下にあればレベルとパワーが強化される永続効果。もう1つは登場時に山札の上をめくり、特徴に「音楽」を持つキャラなら自身のマーカーとする効果です。

 自動効果によってマーカーを得ることで、常時1/0/3500という状態になります。3500というパワーラインは、レベル0帯においてはやはり優秀なもので、応援やクライマックスによる支援がなければ、1ターン目から超えられることは少ないと思われます。

 また、パワーだけにとどまらず、レベルが上昇することにより、同レベル高パワーメタの代表格である「同レベル相打ち」に対して非常に有利に戦えます。バンドリ内で言えば、「”揺るぎない覚悟”氷川紗夜」や「”夕影の思い出”美竹蘭」、「”みんなでせーの!”北沢はぐみ」、「カーテンぐるぐる りみ」がこれに当たりますね。

 メリットかと言われれば非常に微妙なところですが、レベルの上昇により、相手のサイドアタックに減点が発生することになるため、ダメージを抑えることも可能ではあります。一応、舞台上に色を残せるという点ではメリットになりえるかもしれません。

 ちなみに、WS公式HPのカードリストによると、現時点(2019/1/30)でのバンドリのカードプールでは、これ以外にレベル0相打ちは存在しないので、バンドリーグでパスパレと当たると、レベル0帯では相打ちを気にしなくていいということになります。4色揃えたとき限定でいいので、山札の一番上に置くみたいな強い相打ちをパスパレにもください。

 

 と、そんな感じで、この千聖の強みというのはレベル0帯での受け性能の高さという点にまとめられます。ではなぜ不採用かといえば、やはりこれもコンボサポートカードになりえず、色の確保も行えないため、ということになります。

 しかし入る余地がないということは決してなく、レベル0時点で4色揃えることを放棄、またはおまけ程度に扱う場合、「”直伝ポーズっ☆”丸山彩」との枠の競合が発生してくると思います。

 というのは、両キャラの効果がレベル0帯で舞台に残ることを主軸にできるためです。千聖は単純なパワーで、彩は効果による逃げで、とそれぞれが全く異なる舞台への残り方をしますが、おそらく先攻後攻問わず扱いやすく、継戦能力の高い千聖の方に軍配が上がっていくと思います。

 赤が欲しければ彩を。単純なカードスペックが欲しければ千聖を。といった印象でしょうか。ちなみにですが、通常のパスパレで組んだ場合、先述している麻弥や、みんな大好き「”モデル・モード”若宮イヴ」などと組み合わせることで舞台上に4色揃えることを狙うのもいいかもしれません。レベル0時点で1/0/4500(永続)の千聖さんを立てればそう易々と突破されることはないでしょう。

 

 前回のデッキでは、単純に色の確保を優先したために入らなかった、ということになります。

 

雑記:この千聖さん、表情がやはり女優らしい綺麗かつ可愛い笑顔なんですけど、それと同時にしっかりがっちりと、大事そうにベースを抱えている姿がトゥンクポイントです。パスパレではイチオシのキャラクターでもあるため、いずれSPMbをそろえていきたいところですね。

 

 

”みんな応援してます!”若宮イヴ

f:id:mamemiso01:20190121203725g:plain

色:緑

レアリティ:TD

レベル/コスト:0/0

パワー:1500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 他のあなたの《音楽》のキャラすべてに、パワーを+500。
【起】[このカードを【レスト】する] あなたは自分の山札を上から1枚見る。(見たカードは元に戻す)

 

 自身を除く味方全体にパワー+500を付与できる永続効果をもったイヴです。2つ目の起動効果も相まって、サポートカードとしての側面を強く持ちます。

 パスパレにおいては、先述した麻弥のほうがサポートとしては優秀である点や、色の重複などの関係からあまり採用率の高いカードではありませんが、自身をレストすることで、任意のタイミングでデッキトップを確認できます。

 この効果の存在により、「”煌めくステージへ”丸山彩」の早出し効果を主軸に据えたデッキにおいては、採用される可能性が十分にあります。

 このカードの使い方としては、以下のような例が挙げられます。

 1.メインフェイズの最後にデッキトップを確認し、彩のCXコンボを使うか否かを選択する

 2.メインフェイズ初めにデッキトップを確認し、「”モデル・モード”若宮イヴ」の集中が確実に成功できるかを見る

 3.「”必殺アイドルポーズ☆”丸山彩」のような、何かしらの手段でドローを行うカードを使用するか否かを考える

 

 要は、「”煌めくステージへ”白鷺千聖」が引けなかった時や、序盤でのアタッカーサポートとしての役割があるわけです。そういった点で考えると、役割を果たせる場面とそうでない場面がはっきりしているため、試合中において扱いやすいカードであるともいえます。

 しかし、逆に言えば、どんな場面においても「とりあえず」で使用できるような、汎用性の高いカードではないということになります。

 

 彩のCXコンボのサポートとして以外の使い道も十分にあるキャラですが、やはり本デッキにおいては、デッキコンセプトをいかにサポートできるかについて重要視しています。

 「”煌めくステージへ”白鷺千聖」を引けなかった時の保険として投入することをメインとして考えました。

 しかし、引けなかった時のことを考慮するよりも、どうにかして引く、回収する、といった方向にデッキを構築していく方が、場面ごとの対応力が上がるだけでなく、コンボパーツを手札に引き寄せるという点からも扱いやすいと感じたため、今回は採用見送りとなりました。

 

 

 

レベル1 

 

”七夕の店員さん”丸山彩

f:id:mamemiso01:20190121203658g:plain

色:緑

レアリティ:C

レベル/コスト:1/1

パワー:1000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 あなたがこのカードの『助太刀』を使った時、あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、あなたは自分の控え室の《音楽》のキャラを1枚選び、ストック置場に置いてよい。
【起】【カウンター】 助太刀2000 レベル1 [(1) 手札のこのカードを控え室に置く] (あなたは自分のフロントアタックされているキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+2000)

 

 扱いやすいレベル1カウンターです。1コストが必要な代わりに、コスト0の汎用レベル1カウンターがもつパワー+1000の倍の効果量を持ちます。

 後述する第一効果と合わせて手軽に扱うことができ、レベル1帯において舞台上のキャラを守るうえでは十分な数値を付与することができます。

 

 また、舞台に4色揃えることで、実質ノーコストカウンターとして使える自動効果を持ちます。ストックに入ってしまったクライマックス、イベントを落としつつ、控室からキャラを1枚選択してストックに置くことができ、リフレッシュ間際でのキャラ割合の減少や、不要なキャラを戻さないなどの使い方も可能です。

 ただし、リフレッシュ間際に場面を限定すれば、キャンセルの再試行が可能で、より強力な効果を持つ「”あたふたアドリブ”丸山彩」の方が扱いやすいかもしれません。

 どういった場面を重要視するのかで、採用・不採用に関しては意見が分かれると思います。

 

 なぜ紹介デッキには採用されていないのかといえば、やはり「”煌めくステージへ”丸山彩」に理由があります。レベル3を早出しすることをコンセプトとする関係上、コンボさえ決まればレベル1帯でのカウンターが必要のない場合がほとんどであるためです。

 また、それと同時に「”煌めくステージへ”若宮イヴ」の効果により、イヴが前列にいるだけで相手ターン開始時に+4000のカウンターを自動で付与できるような状態となるためでもあります。

 実際の効果としてはカウンターではありませんが、早出しした次の相手ターンにおいてパワー負けがほぼありえない14000のラインを作ることができるというのは、カウンターのために無理に枠を割く必要がなくなる強力な効果です。

 カウンターを入れる必要性が薄まる分、コンボの成功率を上げるためのサポートカードに枠を割くことができるようになるわけですね。

 コンボの成功を前提としたデッキのため、採用を見送った形になっています。

 

雑記:我々紗夜さんファンが感激の涙を流した、あの七夕イベントのメンバーの一人である丸山彩さんです。デッキ収録されている、この七夕彩の特訓後イラストカードには、”ポテトはいかがですか?”の名称が使われています。個人的には名称が逆のほうがしっくりくるんですけどね。さて、そんな彩ですが、アイドルであることを意識しすぎるあまり、たびたびポカをやらかします。ポカとかわいらしく書いていますが、言ってしまえば失敗の一種なわけです。普通なら怒られることも多いわけです。しかし、そこすらも愛嬌として、周囲の人々に「仕方のない子だなあ」と受け取ってもらえる彩には、やはり天性の愛される才能があるのでしょう。夢を追い続け、念願かなってアイドルとなり、そして周囲の人々に愛される。失敗すらもチャームポイントの一つに思えてしまうその愛らしさというか末っ子気質というか。そういった部分がこの子の最大の魅力なのかなと思ったりしてます。

 

 

次はちょっと特殊なので、二種類同時の紹介です。

 

”目指す道のり”白鷺千聖

f:id:mamemiso01:20190121203722g:plain

色:青

レアリティ:C

レベル/コスト:1/0

パワー:4000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分の《音楽》のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1500。
【自】[このカードを控え室に置く] このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室の「“真っ白な居場所”白鷺千聖」を1枚選び、このカードがいた枠に置く。

 

”真っ白な居場所”白鷺千聖

f:id:mamemiso01:20190121203704g:plain

色:赤

レアリティ:R

レベル/コスト:1/0

パワー:5500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、このカードのパワーを+1500。
【自】 バトル中のこのカードが【リバース】した時、他のあなたの《音楽》のキャラが1枚以下なら、このカードをクロック置場に置く。

 

 いわゆるチェンジ効果を持つ「”目指す道のり”白鷺千聖」と、そのチェンジ対象となる「”真っ白な居場所”白鷺千聖」のセットです。

 基本的にチェンジ効果を持つカードは、重めのコストを持ち、チェンジ先が高レベル帯である早出しと、コストが軽く、状況に応じて使い分ける同レベル帯でのチェンジに分けられるのですが、この千聖に関しては後者に近い性質を持っています。

 「目指す道のり」は登場時に舞台のキャラにパワー+1500する自動効果とノーコストで控室の「真っ白な居場所」と入れ替わる自動効果を持ちます。「真っ白な居場所」は舞台に4色そろえることで常時パワー+1500される永続効果と、リバース時に舞台上の「音楽」キャラが自身含め2枚以下ならクロックに送られる自動効果を持ちます。

 「真っ白な居場所」は非常に優秀で、舞台の色さえしっかり確保しておけば常時パワー7000と、コスト0としては破格のパワーを維持できます。

 「目指す道のり」も十分に優秀で、登場時に自動効果2種が同時に発動します。時折忘れられることがあるのですが、WSにおいては、同時に発動した効果はターンプレイヤーの任意の順序で処理することができます。その際のコストの支払いも効果解決の直前に行うため、事前にコストを支払ったうえで順序を宣言する必要はありません。筆者もたまに効果処理で混乱しますが、「テキストで書いてある順に処理する」ことが必須となるのは、それぞれの効果内部における効果を処理する手順のみです。覚えておくと、たまに混乱しなくて済みます。

 よって、先に下に書いてあるチェンジから処理を行い、入れ替わった後に「真っ白な居場所」のパワーを+1500する。という処理も可能となります。こうすれば、そのターン中のみパワー8500となるノーコストのキャラを出せることになります。

 

 また、これらの千聖は青にも赤にもなれることから舞台上のキャラの色を操作しやすく、4色維持することで真価を発揮するパスパレにおいては非常に利便性の高いカードです。レベル1帯のアタッカーとして十分なパワーラインを確保できることからも、レベル2帯をあまり多く採用することのない昨今のWSにおいては高く評価ができます。

 

 以上の点が、これら2種について個人的に感じる強みです。ではなぜ採用しないのか。非常に単純です。このセットの色は赤と青。「煌めくステージへ」の最重要コンボパーツである彩と千聖も赤と青。色がかぶっているためですね。

 これまでさんざんお話してる気がするので詳細は省きますが、簡潔に言えば舞台に4色ほしいのにコンボパーツと完全に同じ色合いって色事故起こしやすいよねってことです。

 効果自体は強力ですが、レベル1までですべてを完結させる構築においてはさすがに枠を空けることはできない、というのが個人的な感想です。

 別の勝ち筋というか、事故によるコンボ不成立状態での解決策としては非常に優秀な手の1つだと思うので、おそらく構築によっては「煌めくステージへ」をメインに据えても入ってくる可能性は十分にあると思います。前記事のデッキではコンセプトの邪魔になってしまう恐れがあるので入れなかったというだけのお話です。

 

 雑記:幼いころから子役として芸能界に在籍していた千聖さんは、様々な波乱の多い業界で長い間生き抜いてきただけあって、パスパレの中では最も強かな人物であるといった印象を受けます。最初こそキャリアのうちの1つとして考えていた部分もあったようですが、初ステージでの衝撃的な事件から再始動し、メンバーそれぞれの思いをくみ取ってこのグループを大切にしたいと考えを変えていく姿には心打たれるものがありました。特に彩に対しては母親とも姉ともとれるポジションであることが多く、少し浮ついた彩に対して心を鬼にして厳しく接する場面も多い点が印象に残ります。パスパレを導くのが彩なら、千聖は後ろから後押しして見守っている存在。そんな印象のある子です。

 

 

 

レベル2

 

”あたふたアドリブ”丸山彩

f:id:mamemiso01:20190203155427g:plain

色:赤

レアリティ:PR

レベル/コスト:2/1

パワー:2500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

 【自】[(1)] あなたがこのカードの『助太刀』を使った時、あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室のカードすべてを、山札に戻し、その山札をシャッフルする。
【起】【カウンター】 助太刀2500 レベル2 [(1) 手札のこのカードを控え室に置く] (あなたは自分のフロントアタックされているキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+2500)

 

 バンドリーグ!Vol.1における参加賞PRカードの彩です。

 WSのPRカードは入手難易度の高いものが多いことで有名ですが、バンドリーグ!の参加PRカード群は、その効果の強力さと特殊レアリティから若干値が張る場合もあるものの、PRカードとしては流通量が非常に多く、手に入れやすいのが特徴です。

 

 この彩は助太刀を持っており、レベル2カウンターとしての標準値であるパワー+2500を、これまた標準値である1コストで行うことができます。

 ここだけ抜き出すと汎用カウンターとも思えますが、その真価は第1効果にあります。「助太刀を使った際に、舞台に4色そろえていれば追加1コストで山札をリフレッシュする」というものです。

 このリフレッシュはルールによる適用ではないため、ダメージが発生しません。あと1点で負けてしまううえに山札の残りが少ない、という場面ではワンチャンスを作ることができるカードです。

 バンドリ内においては、こういったリフレッシュ効果は有咲の専売特許でありましたが、カウンター時限定とはいえ、耐久力の向上に一役買うことのできる優秀なカードだと思います。

 

 十分に優秀であると思いますが、しかし、やはりタイミングの限定のされ方と、基本的にはコンセプトを阻害しないカード群で構成したいという思想の基、今回は不採用となりました。

 

 これはたらればの話であり、空想ですが、次弾ブースターであるガールズバンドパーティVol.2でこれまでの有咲のような耐久性能の高いパスパレキャラが出た場合、このカードが再評価される可能性も高く、数枚持っておくと4色コントロールのようなデッキタイプを組んだりできるかもしれません。

 

 

2.新規カードのお話

 

 3月16日発売のブースターパック「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」Vol.2にて新規収録されるカード群の一部が、WS公式ホームページ内の「今日のカード」コーナーにて紹介されたため、それらについての個人的な所感について書く項目です。

 「今日のカード」がさらに更新されたり、現在開催中のデッキ先行体験会での情報から、随時更新していく予定です。

 新弾発売後には、別の記事でパスパレカード群全体について書いていこうと思います。この記事では、あくまでも先行公開分限定ということでよろしくお願いします。

 なお、公式のサンプル画像であるため、公式データベースの画像とは大きさがかなり異なります。ご了承ください。

 

レベル0

”オーエス?オーエス!”丸山彩

f:id:mamemiso01:20190302163844p:plain
色:黄

レアリティ:U

レベル/コスト:0/0

パワー:2500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 [手札を1枚クロック置き場に置く] このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札を見て、Pastel*Palettes》のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。

 

 3月1日公開分のカードの中でも、特に注目している1枚です。初となる彩の黄色カードにして、パスパレ5枚目のレベル0黄色キャラです。0/0/2500という十分なパワーラインを持ちつつ、その効果は「”ホワイトフェアリー”若宮イヴ」の相互互換のものになっています。

 相互互換です。とても大事なことなので二回言いました。

 効果の詳細に関しては前記事にて記述していますので省きますが、何よりも魅力を感じるのは、ホワイトフェアリーを8枚体制で搭載できるようになったという点です。

 手札1枚をコストにしてあらゆるキャラになり替わることのできるこの効果は、その状況に応じて常に最適解となるカードを手札に持っているのと同等の状況になります。このカードの登場によって、パスパレは初動の安定性が飛躍的に向上し、常にデッキの中身を把握し続けることが可能となります。単純な話、搭載枚数が4枚から8枚になれば、引ける確率は倍になりますからね。

 確実なサーチをより多く行えるようになったという点に関して、このカードはどうにかして4枠ねじ込みたいような性能になっています。サーチという効果の関係上、おそらく抜けるカードは、効果が下位互換に近い「”短冊の行方”氷川日菜」または、色条件が崩れてしまうことを前提として、「”直伝ポーズっ☆”丸山彩」あたりになってくるかと思われます。

 短冊の行方を抜く場合には、緑枠の消失と黄色枠の出現の兼ね合いから、もしかすると「”モデル・モード”若宮イヴ」も抜けて、「”素顔の姿”大和麻弥」を投入するといった方向性にもいくかもしれません。そうすると後ろが青緑となるのでメインアタッカーも考えていかねばなりませんが……そのあたりのことは実際にデッキを組んで考えてから、次の新弾記事あたりで再度まとめようと思います。

 

 

レベル1

”努力の結晶”丸山彩

f:id:mamemiso01:20190302163846p:plain

色:赤

レアリティ:RR

レベル/コスト:1/0

パワー:4000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 あなたのターン中、あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、このカードのパワーを+3000。
【自】 [手札を1枚控室に置く]このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分のクロック置き場の《音楽》のキャラを1枚選び、手札に戻し、自分の山札の上から1枚を、クロック置き場に置く。

 

 パスパレの3rd Single「もういちど ルミナス」の衣装ですね。ガルパの方では第二章のストーリーともなっています。正直絵を見ただけで泣きそうになります。本当に綺麗な1枚です。

 さて、この彩の効果は2つ。4色成立時に自ターン中7000となる永続効果と、登場時に手札1枚をコストにクロックから音楽キャラを回収する効果です。なお、回収のほうはその後1点のダメージを受ける必要があるので回復には使えません。

 永続効果のほうは単純明快で、ノーコストのレベル1キャラ単体としては十分なパワーラインとなります。条件が4色成立時なので、効果適用時には「”煌めくステージへ”白鷺千聖」と合わせることでさらに+1000のパワーパンプが必ず乗ることも評価できます。返しのターンを考えるとパワー自体は心もとない数値ですが、真価は第二効果にあります。

 

 第二効果はクロックからの音楽キャラ回収ということで、これまで直接的にクロックに触れられる部分が色のみという状態だったパスパレが、ついに手札回収を取得したという点で評価できます。なお、手札1枚をコストとするために効果の前後で手札の枚数に変化はありません。

 しかし、このカードの登場によって、これまでは仕方なくクロックに置いていた使いたいカードが回収できるようになるという点は、クロックフェイズの自由度を大きく向上させることが見込まれます。また、ダメージを受けた際にクロックにいってしまった必要なカードを取り戻せるという点も本当に優秀です。

 前記事のデッキに入れる場合には、やはり「”煌めくステージへ”大和麻弥」との交換が最も確率が高くなるものと思われます。先述した「”オーエス?オーエス!”丸山彩」を投入すると後列が青緑になる可能性があるという点から、緑を無理に採用する必要性がなくなりそうであるということが大きいためです。

 ほかのレベル1採用カードがコンボパーツであるという点も、その交換対象の選択に拍車をかけています。

 

 

 

更新履歴

1/21:掲載

1/26:「”七夕の店員さん”丸山彩」追記

1/27:「”目指す道のり”白鷺千聖」及び「”真っ白な居場所”白鷺千聖」追記

1/30:「”パーフェクトスマイル”白鷺千聖」追記

2/3  :「”みんな応援します!”若宮イヴ」及び「”あたふたアドリブ”丸山彩」追記

3/2  :「”オーエス?オーエス!”丸山彩」及び「”努力の結晶”丸山彩」追記

【WS】バンドリーグ対応”煌めくステージへ”特化型Pastel*Palettes

 はじめに

 最近友人がRoseliaのデッキを組んでWSに復帰したことを受けて、いろんなデッキの形や自分の使ってるカードを紹介していけたらいいなと思って、ブログをはじめてみました。これからWSを始める人にも、ルールブックさえ手元にあればある程度理解できるよう頑張ります。

 

 第一稿からデッキ紹介ってどうなのだろうと思いつつ、長々と自分のこと書いても仕方ないので本題に入っていこうと思います。

 

 

 

1.デッキ概要(コンセプト)

 バンドリのデッキには、それぞれのバンドで特徴がありますが、当記事で紹介するPastel*Palettes(以下パスパレ)は、自身の盤面に4色を揃えることを条件として、様々な効果を発揮します。(詳細については後述)

 

 今回紹介する”煌めくステージへ”特化型パスパレは、4色ギミックを搭載しつつ、レベル1の時点でレベル3キャラを複数展開し、一気に制圧、ゲームエンドまで持ち込むことを主目的としています。

 さて、そのコンボの主軸となるカードですが、以下の4種類が挙げられます。

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"煌めくステージへ"及びCX対応の丸山彩、白鷺千聖、若宮イヴ


 ・手早くレベル1となり、盤面にパスパレキャラを4体並べることで彩を早出し

 ・CXコンボでデッキトップからレベル3キャラを踏み倒す

 この流れを盤石にするためのサポートとして千聖、デッキトップから登場するキャラの筆頭候補としてイヴを挙げました。どちらも彩と同名のCXコンボを持っています。

 詳細は各カードの解説にて後述しますが、現時点では、千聖はデッキトップ操作、イヴは後から出てきてサーチを行うということだけ覚えていてもらえれば十分です。

 

 

 

2.このデッキを紹介するきっかけ

 一番の理由は、運の要素が大きかったとはいえ、バンドリーグのショップ大会で優勝できたことで自信がついたためです。

 また、使用感として非常に扱いやすく、4色は難しいという先入観のある人たちに、このデッキの楽しさを知ってほしいという部分もあります。

 

 

 

3.強み

 このデッキの主な強みは以下の二点です。

 

 まず、このデッキ最大の強みとして、前述したレベル1時点での高レベルキャラの踏み倒しが挙げられます。

 高レベルキャラを序盤のレベル1に複数展開できるという点は、現在のパワーカードメタの主流である、コスト・レベル相打ちによる舞台からの撤退を困難なものとします。また、高レベルであることから素のパワーが高く、レベル1帯においてはカウンターなどを使わなければ相打ちすら困難である場合が多くあります。

 また、パスパレのレベル3キャラは全体パワー強化、CXコンボで再攻撃、相手リバース時1点バーン等の十分に優秀といえる効果を持つキャラがいます。

 

 また、1項にて軽く触れた、パスパレの特徴である盤面4色維持による効果の発動についてもこのデッキの強みであるといえます。

 たとえば、先ほどピックアップした「”煌めくステージへ”白鷺千聖」は盤面に4色そろっていれば、自身を除く自キャラ全体にパワー+1000します。これにより、盤面にそろえた高レベルカードをより一層退場されづらくなります。

 後述するパスパレ屈指のパワーカード「”モデル・モード”若宮イヴ」は自身の盤面に存在する色+1枚のカードをめくり、CXの数だけデッキから「音楽」カードをサーチする集中効果を持ちます。つまり、最大5枚のカードを一度に控室に送る高速圧縮を可能としています。

 

 

 

4.弱み

 反対に、弱みとしては以下の二点があげられます。

 

 まず、最も多く発生するであろう4色構築による色事故です。

 これまで何度も出てきている単語ですが、WSにおける重要な要素の一つとして、”色”の概念があります。その他一部のカードゲームでも存在している、”マナ”の概念に近いものです。

 WSにおいてはこの色の概念は非常に重要で、大前提として、レベル1以上のカードやクライマックスカードのプレイには同色のカードがレベルまたはクロック置き場に存在する必要があります。(カウンター等一部例外を除く)

 このルールの存在により、多色のデッキは各色について搭載枚数をよく吟味する必要が出てきます。レベル1どころか、レベル0時点からでも可能な限り複数色のカードを並べたいパスパレにおいては、非常に悩ましい部分です。

 レベル1になっても、肝心のCXコンボができなければコンセプトが崩壊してしまいます。そういった点から、色を最大限に活用するデッキにおいて最大の弱みとなります。

 

 次点で多いのは、高レベルカードの多数採用による手札事故です。

 手札にどんなに強いカードがそろっていようと、プレイできないのであれば意味がありません。極端な話をすれば、「試合開始時の手札交換で手札がすべてレベル3だったため5枚引き直したが、引き直したカードもすべてレベル3だった」ということもあり得るわけです。

 これは基本的にどんなデッキでも起こりうる可能性は0ではありませんが、本デッキでは自身の能力で早出し可能でないレベル3を大量に投入するため、こういった手札事故が起きる確率はほかのデッキに比べて高くなっています。

 

 

 

5.デッキ内容

 さて、ここまで長々と特徴についてお話してきましたが、構築内容としては、以下のようになります。文字色はそのままカードの持つ色を示しています。黄色に関しては全部見づらかったのです……すみません。

 

レベル0

”直伝ポーズっ☆”丸山彩 ×4

”ホワイトフェアリー”若宮イヴ ×4

”モデル・モード”若宮イヴ ×4

”短冊の行方”氷川日菜 ×4

 

レベル1

”煌めくステージへ”白鷺千聖 ×4

”煌めくステージへ”大和麻弥 ×4

 

レベル2

”煌めくステージへ”丸山彩 ×4

”ステージ”氷川日菜 ×1

 

レベル3

”本当の私を伝えられたら”白鷺千聖 ×3

”必殺アイドルポーズ”丸山彩 ×2

”未知数の存在”氷川日菜 ×4

”煌めくステージへ”若宮イヴ ×4

 

CX

憧れの先 ×4

煌めくステージへ ×4

 

 

 基本的にはほぼすべてのカードを4枚ずつ搭載し、場面ごとの対応力よりも自身のやりたいことを最優先で成し遂げるような構築としています。

 以下より、デッキ内容で示した順番で各カードの詳細について示します。

 

 

 

6.カード詳細

レベル0

”直伝ポーズっ☆”丸山彩

f:id:mamemiso01:20190116194540g:plain

色:赤 

レアリティ:R

レベル/コスト:0/0 

パワー:2500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

 【自】 相手のアタックフェイズの始めに、あなたは自分の山札の上から1枚を、控え室に置いてよい。そのカードが《音楽》のキャラなら、あなたはこのカードを前列のキャラのいない枠に動かしてよい。

 

 レベル0での赤の枠です。先発としての性能が高く、相手のアタックフェイズ始めに前列の空いた枠に逃げる効果を持ちます。

 先攻で一人だけ場に出すことで、返しのターンで相手が3人並べてきたところをパワーで勝てる相手の前に立つことができます。移動効果の発動タイミングが、クライマックスフェイズではなくアタックフェイズであることが特に重要で、相手にパワー負けしているかどうか、確実にわかる状態で効果の発動を宣言できます。

 色の多さが勝負を左右することも多いパスパレデッキにおいては、パワー負けして退場せず、色を維持するためにもこの効果は重要なものとなります。

 

 

”ホワイトフェアリー”若宮イヴ

f:id:mamemiso01:20190116194545g:plain

色:青

レアリティ:U

レベル/コスト:0/0 

パワー:2500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】[手札を1枚クロック置場に置く] このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札を見て《Pastel*Palettes》のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。

 

 このデッキでは多く採用している青のカードの中でも、特に重要である一枚です。

登場時、手札一枚をクロックに置くことでデッキからパスパレキャラをサーチできます。正直何を言ってるのかわからない強さです。

 

 手札をクロックに置くコストは、ダメージを受けているので、一見するとデメリットのようにも見えます。しかし、その対価であるデッキ内からのパスパレキャラサーチという効果は破格のものです。初手での展開、中盤でのコンボパーツサーチ、終盤でのフィニッシャーサーチと使えない場面が一切ありません。

 

 また、「手札1枚をクロックに置く」というコストは、パスパレデッキにおいてはすさまじく優秀な効果でもあります。というのは、手札に使いたいキャラがあるがレベル・クロックに色がないという状況の時、このコストで使いたいキャラをクロックとすることで、デッキから同名キャラをサーチし、色を生み出しつつ展開を行うということが可能であるためです。

 

 そして、単純に優秀な効果であるサーチ効果は、本デッキにおいてはデッキ内のレベル3割合を上昇させるという側面も含んでいます。必要なカードを手札に加えつつ、本デッキの主軸であるCXコンボを成功させやすくするという点も、採用理由として非常に大きな部分です。

 

 

”モデル・モード”若宮イヴ

f:id:mamemiso01:20190116194537g:plain

色:黄

レアリティ:RR

レベル/コスト:0/0 

パワー:2000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】【CXコンボ】 あなたのクライマックス置場に「武士は相身互い」が置かれた時、あなたは他の自分のキャラを1枚選び、そのターン中、次の能力を与える。『【自】 このカードのバトル相手が【リバース】した時、あなたは自分の山札を上から4枚まで見て、《音楽》のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、残りのカードを控え室に置く。』
【起】 集中 [(1) あなたのキャラを2枚【レスト】する] あなたは自分の山札の上からX枚をめくり、控え室に置く。それらのカードのクライマックス1枚につき、あなたは自分の山札を見て《音楽》のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。Xはあなたの舞台のキャラの持つ色の合計+1に等しい。

 

 おそらくバンドリ関連カードの中でもとくに有名なカードの一枚です。

 本デッキ唯一の黄色要素でもあります。なぜこのカード以外の黄色がないのかといえば、このカードを常に盤面に維持し続けることで、大きなアドバンテージを得ることが可能であり、また、これ以外の黄色のカードを維持し続ける必要がないためです。(パスパレには黄色のレベル3が存在しないという点も大きな理由の一つではあります。)

 

 効果は非常に長い文章が書いてありますが、本デッキにおいて必要な部分は二つ目の「集中」効果です。第3項「強み」で触れた部分の詳細を記します。

 1ストック消費、2キャラをレストすることで、自身の舞台上に存在する色+1枚のカードを控室に落とす集中効果を持ちます。基本的にWSにおいて、集中効果はデッキの上から4枚を控室に落とすものとなっています。たかが1枚と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、されど1枚です。(次段落は長々とした説明なので読む必要はなしです)

 手札交換やドローにより、勝負開始時点ですでにデッキの残り枚数は40枚程度となっていることが多いはずです。そこからストックを得るために1ターン消費しているわけですから、さらに5~10枚程度のカードが消化されています。その残りデッキ枚数30枚前後という状況で、通常の集中はデッキの1/8程度を見るわけですが、イヴの色集中は1/6程度を見ることができるわけです。均等に混ざったデッキと仮定すれば、クライマックスの割合はもともと1/7以下ですから、より効果の発動に期待が持てることになります。これは、ターンが進み、様々な場所にクライマックスが移動している時ほど顕著に差が表れます。そういった点から、この集中は特に強力な効果であるといえます。

 

 また、色が黄色であるという点も、パスパレデッキを構築するうえで外してはいけない必須要素です。というのも、黄色のパスパレキャラは本記事掲載時点では4種類しか存在せず、そのすべてがレベル0であるためです。

 他の黄色キャラは1枚を除いてアタッカーの役割しか持っておらず、残り1枚である「”双子の苦悩”氷川日菜」は、絆効果に対応している「”双子の苦悩”氷川紗夜」がいなければ効果を発揮できません。

 よって、必然的に盤面に維持できる黄色のカードというのがこのカードのみとなるのです。実際のところ、他の黄色キャラが出たとしても、色集中という独自の能力を持ち、対応するCXコンボも優秀であるこのカードが抜けることはほぼないと思われます。

 

 

”短冊の行方”氷川日菜

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色:緑

レアリティ:TD

レベル/コスト:0/0 

パワー:2000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 このカードがアタックした時、あなたは自分のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+500。
【自】 このカードが舞台から控え室に置かれた時、あなたは自分の山札の上から3枚までを、公開してよい。1枚以上公開したなら、あなたはそれらのカードの《Pastel*Palettes》のキャラを1枚まで選び、手札に加え、残りのカードを控え室に置き、自分の手札を1枚選び、控え室に置く。

 

 自身の効果で攻撃時2500になれるアタッカーです。別のキャラに付与できる点も優秀で、序盤のわずかに足りないパワーを後押ししてくれる1枚です。

 第2効果の、退場時に山札の上から3枚を公開して手札交換を行える効果も非常に便利で、こちらの効果はノーコストであるために、手札0枚を除いてどんな状況でも発動できる点が優秀です。

 最序盤の緑枠であると同時に、レベル1から大きな動きを起こすうえで必要なカードを少しでも多く集めるカードです。

 

 

レベル1

”煌めくステージへ”白鷺千聖

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色:青

レアリティ:NR(エクストラブースター収録のため、最低レアリティを表記)

レベル/コスト:1/0 

パワー:3000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、他のあなたのキャラすべてに、パワーを+1000。
【自】【CXコンボ】[(1) 手札を1枚控え室に置く] あなたのクライマックス置場に「煌めくステージへ」が置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札を上から4枚まで見て、カードを1枚選び、手札に加え、残りのカードを山札の上に好きな順番で置く。

 

 本デッキの根幹を担う一枚です。

 舞台上に4色以上存在することで、自身以外にパワー+1000というレベル1コスト0のキャラとしては破格の応援効果を持ちます。

 この応援効果は本デッキでも重要なもので、後述する「”煌めくステージへ”丸山彩」のCXコンボで踏み倒したキャラたちの、カウンターや次の相手ターンでのパワー強化によるパワー負けを防ぐことができます。また、同じく後述する「”煌めくステージへ”若宮イヴ」の2つの自動効果とも相性がよく、本デッキにおける必須カードの1枚です。

 

 2つ目の効果であるCXコンボについては、前述していますが「”煌めくステージへ”丸山彩」と同じCXカードに対応しており、ストックと手札1枚を消費することで、デッキの上4枚からカード1枚を手札に加えつつ、残りは自由にデッキ上に戻すことができます。

 この効果が「”煌めくステージへ”丸山彩」の効果と非常にかみ合っており、同時に発動するCXコンボのうち、こちらを先に処理することでデッキトップの操作を行うことができます。次に彩のCXコンボを処理することで、狙ったキャラを場に出すという流れを作ることができます。

 また、コストとして手札を1枚消費した後に、1枚補充できるという点も優秀で、次に行う彩のCXコンボのコストとなる手札を取り返すことができます。

 

 

”煌めくステージへ”大和麻弥

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色:緑

レアリティ:NR(エクストラブースター収録のため、最低レアリティを表記)

レベル/コスト:1/0 

パワー:4500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、そのターン中、このカードのパワーを+X。Xはあなたの《音楽》のキャラの枚数×500に等しい。
【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分のクロックの下から1枚と控え室の《Pastel*Palettes》のキャラを1枚選び、入れ替えてよい。

 

 登場時に、最大7000となる自己強化と、クロック置き場の色をいじる効果を持ちます。前者についてはレベル1帯として十分なパワーを持てるという点のみしかメリットはありませんが、本デッキにおいては後者の効果を重要視しています。

 後者の、登場時にクロックをいじる効果は、自身が登場するうえで必要となる緑色を、別の色へと置き換えることができるということを意味しています。それの何が強いの?というと、まず、何かの不運が重なってレベル0時点でのクロックに青のカードがなかったと仮定します。となれば、青はレベル置き場には置けないわけですから、別の色をレベルから生み出すしかありません。この時に緑を置くことで、麻弥を確実に登場できるような状態にします。クロックにも青が置けず、別の色を置いた状況で麻弥が登場することで、クロックの色を控室の青に変更できます。そうすれば、CXコンボをいつでも発動できる色がそろうことになります。

 上述した点より、本デッキでは麻弥を採用しています。

 

 

レベル2

”煌めくステージへ”丸山彩

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色:赤

レアリティ:NR(エクストラブースター収録のため、最低レアリティを表記)

レベル/コスト:2/1

パワー:6500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 このカードは、色条件を満たさずに手札からプレイできる。
【永】 あなたの《Pastel*Palettes》のキャラが4枚以上なら、あなたの手札のこのカードのレベルを-1。
【自】【CXコンボ】[手札を1枚控え室に置く] あなたのクライマックス置場に「煌めくステージへ」が置かれた時、前列にこのカードがいるなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札の上から1枚を公開する。そのカードが《Pastel*Palettes》のキャラなら舞台の好きな枠に置き、そのターン中、そのキャラのパワーを+3000。(そうでないなら元に戻す)

 

 本デッキの要となるカード。単体で完結する強さではありませんが、その能力の完成度は圧倒的。最大の魅力はCXコンボですが、上から順に説明します。

 1つ目に、色条件を無視して登場できる効果。読んで字のごとく色条件を無視できます。あまりにもさらっと書かれているので、さして重要でないと思ってしまいそうですが、非常に重要です。WSにおける色の兼ね合いの重要性は長々と前述しましたが、この効果を持つことで、このカードはクロックやレベル置き場に赤のカードがあろうとなかろうと、手札から場に出せるということです。

 つまり、端的に言ってしまえば、本デッキの根幹となるCXコンボは青さえ色が使えれば成立するということになります。

 

 2つ目の能力は、舞台上にパスパレキャラが4人存在すれば、レベル1カードとして扱い、登場できるという効果です。早出しキャラに共通のテキストですが、「手札のこのカードのレベル」を下げる効果なので、登場後はもともとのレベルとして扱います。レベル1帯の相打ち効果に引っかからない点が優秀です。

 

 最後にCXコンボ。CXを置いた際、手札1枚を消費してデッキトップを公開し、それがパスパレキャラならば舞台の好きな枠に置いてそのターンのみパワーを+3000します。レベルの制限、コストの制限、キャラ名の制限が一切ありません。バンドリーグ仕様である本デッキにおいては、すべてのキャラを踏み倒すことができます。コストも手札1枚と非常に軽く、仮にレベル3がめくれなくても、ストック1枚をブーストし、ダメージを与えるために場に出すことも十分にありえます。

 この踏み倒し効果とパワーパンプ効果が、後述する「”煌めくステージへ”若宮イヴ」とあまりにも相性が良すぎるため、可能であれば、はじめに踏み倒すキャラは「”煌めくステージへ”若宮イヴ」としたいところです。

 

 

”ステージ”氷川日菜

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色:青

レアリティ:U

レベル/コスト:2/1

パワー:7000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 このカードがアタックした時、このカードの正面のキャラのレベルが3以上なら、そのターン中、このカードのパワーを+6000。
【自】 アンコール [手札の《Pastel*Palettes》のキャラを1枚控え室に置く] (このカードが舞台から控え室に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードがいた枠に【レスト】して置く)

 

 攻撃時、攻撃対象がレベル3以上なら13000となる自己強化と、手札のパスパレキャラ1枚を控室に送るアンコールを持ちます。

 レベル3早出しのギミックを持つカードの多い現在のカードプールにおいて、早出しメタを搭載することは、一定の安心感を得られるとともに、相手の戦術崩壊を狙うことのできる一手でもあります。

 

 アンコール効果については、基本的に返しで再び早出しされる、または相手がすでにレベル3などの状況で退場する際以外に使うことは少ないと思われます。手札補充能力が低めであるパスパレデッキの中でも、手札の消費が特に激しい本デッキにおいては使いどころの難しいアンコール効果でもあります。

 

 

レベル3

 ”本当の私を伝えられたら”白鷺千聖

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色:赤

レアリティ:TD

レベル/コスト:3/2

パワー:10000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 前列にこのカードがいるなら、あなたの《音楽》のキャラすべてに、パワーを+1500。
【自】[(1) 手札を1枚控え室に置く] このカードのバトル相手が【リバース】した時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、相手に1ダメージを与える。(ダメージキャンセルは発生する)

 

 本デッキのフィニッシャー。前列に存在するだけで、自身を含めて全体にパワー+1500を常時かけ続ける永続効果を持ちます。早期展開からパワー負けしない布陣を作るうえで重要なカードであり、特に「”煌めくステージへ”白鷺千聖」の効果で「”煌めくステージへ”若宮イヴ」をデッキトップに持ってこれなかった際には、デッキトップに戻すカードの最有力候補となります。

 

 2つ目の効果は相手リバース時にストック、手札を1枚ずつ消費して相手に1点を与える効果。WSにおける最後の1点は、相手がデッキ内のクライマックス比率を上げていることもあって、通常の攻撃では達成することが難しい部分でもあります。その状況でも、コストこそ必要ですが、パワーで勝ちさえすれば強引に1点を持っていけるこの効果は優秀といえます。

 

 

”必殺アイドルポーズ”丸山彩

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色:赤

レアリティ:RR

レベル/コスト:3/2

パワー:10000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分の山札を上から3枚まで見て、カードを1枚まで選び、手札に加え、残りのカードを控え室に置く。
【自】【CXコンボ】[(2) 手札を2枚控え室に置く] この能力は1ターンにつき1回まで発動する。このカードがアタックした時、クライマックス置場に「憧れの先」があり、他のあなたの、黄のキャラと緑のキャラがいるなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは他の自分の青のキャラを1枚選び、【スタンド】する。

 

 本デッキ第二のフィニッシャー。

 1つ目の効果は、登場時にデッキトップ3枚から好きなカードを手札に加え、残りを控室に送るというもの。自身の持つCXコンボに必要なCXを手札に加えられる優秀な効果であると同時に、最終局面での展開も可能とします。

 

 CXコンボはストックと手札2枚ずつを代償とする豪快なもので、自身の舞台に4色そろっていれば、攻撃時に青のキャラをスタンドするという再攻撃を可能とする効果です。

 4色を舞台上に維持することで強みを発揮するパスパレらしいこの効果には、1ターンに1度の制限がついていますが、同名の彩をもう1人舞台に出すことで、それぞれ別の効果として処理することができ、コストさえ払えれば、青のアタッカーを1ターンに2度スタンドさせることができます。

 

 このカード単体では早出しすることによる恩恵が少ないため、少なめの採用となっています。CXコンボも対応しているCXが異なり、踏み倒して登場したからといって何かできるわけでもありませんからね。

 ただし、非常に限定的な状況ではありますが、互いにレベル1の状況で、手札に「憧れの先」があり、「”煌めくステージへ”丸山彩」の効果を同時に複数発動したうえで、千聖でトップ操作を行う際にこの彩と後述する「”未知数の存在”氷川日菜」が見えていた場合には、積極的に踏み倒すことを推奨します。

 というのは、レベル1帯でパワー10000を超える相手を退場させることは難しいのですが、返しで退場しなければ、次のターンで「憧れの先」CXコンボを使い、強引に試合を終盤までもっていくことができるためです。相手も序盤であまりデッキ内のクライマックス割合の操作もできていないと考えられるので、「憧れの先」の効果でソウルが増加した状態で4回攻撃を出せれば、1ターン中に10点以上のダメージを相手に与えることができる可能性があります。

 

 

”未知数の存在”氷川日菜

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色:青

レアリティ:R

レベル/コスト:3/2

パワー:9500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、このカードのパワーを+1500。
【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分のクロックの上から1枚を、控え室に置いてよい。
【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、あなたは自分の控え室の《音楽》のキャラを1枚選び、ストック置場に置いてよい。

 

 パスパレが4色維持をコンセプトとていることを象徴するキャラです。

 永続効果および登場時効果の片方に関して、舞台に4色揃えることを要求されます。

 

 永続効果は、4色を維持する限りパワー11000となる効果。後方に「”煌めくステージへ”白鷺千聖」がいるなら12000、さらに前列に「”本当の私を伝えられたら”白鷺千聖」がいれば常時13500と高パワーを維持することができるキャラです。

 パワー12000となった時点で相手が序盤のうちの除去は容易ではないので、安定してアタックし続けることができます。

 

 2つ目の効果は回復、クロックリカバリーと呼ばれるクロックのカードを減らす効果です。この効果の発動タイミングは手札からプレイされたときに限定されているため、踏み倒しても発動することはありません。しかし、このキャラのこの効果は、もう1つの自動効果と合わせて同キャラの連続展開を行う際に非常に優秀なものとなります。

 

 最後の効果は、登場時に4色そろっていれば控室の「音楽」キャラをストックに置くもの。つまり、実質的にコスト1で出すことのできるキャラであることを示しています。これを利用して複数展開を行うことで、ストック内部に残ったCXの処理や、前述したクロックリカバリーを複数行うことができます。

 

 採用枚数が4枚と多いのは、確実にレベル1の時点でレベル・クロックに青のカードを配置しておくためです。踏み倒し後の盤面を重視する場合には3枚に減らし、「”本当の私を伝えられたら”白鷺千聖」を増やして、より踏み倒した後の盤面の安定性を上げるのも手だと思います。

 

 

”煌めくステージへ”若宮イヴ

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色:緑

レアリティ:NR(エクストラブースター収録のため、最低レアリティを表記)

レベル/コスト:3/2

パワー:10000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 相手のドローフェイズの始めに、前列にこのカードがいるなら、あなたは自分のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+4000。
【自】【CXコンボ】 このカードのバトル相手が【リバース】した時、あなたのクライマックス置場に「煌めくステージへ」があるなら、あなたは自分の山札を見て《Pastel*Palettes》のキャラを2枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。

 

 踏み倒し最優先キャラ。相手ターン中に自キャラ1人にパワー+4000する強力な自動効果と、「煌めくステージへ」のCXコンボで、相手リバース時にデッキからパスパレキャラを2枚まで手札に加える効果を持ちます。

 確実に「”煌めくステージへ”丸山彩」から踏み倒すことを想定してデザインされたキャラで、その効果はどちらも踏み倒しで出てきた際に最大限に発揮されます。

 

 1つ目は相手のターン開始後のドロー前に、自キャラ1人にパワーを+4000する効果。自身に付与すれば14000と非常に高いパワーとなり、返しのターンでの除去を許さない他、「”煌めくステージへ”丸山彩」を対象とすることで10500までパワーを上げることができ、退場しづらくなることで次のターンでもさらにキャラを踏み倒していくことが可能です。

 

 2つ目はサーチ効果です。これまで紹介した「煌めくステージへ」名称のキャラとは効果の発動タイミングが大きく異なり、相手がリバースしたときとなっています。そう、相手がリバースしたときです。

 レベル1時点での踏み倒したターンであれば、おそらく相手キャラのパワーが10000を超えていることはそうそうないでしょう。つまり、状況としては踏み倒したターンにアタックするだけで、デッキからパスパレキャラ2枚をサーチできるのです。

 本デッキでは、この踏み倒したターンにサーチという動きを駆使して、盤面、手札、そしてデッキ内クライマックス数の点でアドバンテージを得ていくことが非常に重要となります。

 

 

 

クライマックス

憧れの先

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色:赤

レアリティ:CR

アイコン:カムバック(扉)

【永】 あなたのキャラすべてに、パワーを+1000し、ソウルを+1。
:このカードがトリガーした時、あなたは自分の控え室のキャラを1枚選び、手札に戻してよい)

 

 レベル3の「”必殺アイドルポーズ”丸山彩」のCXコンボに対応したクライマックス。

 カムバックアイコンを持っていることが最大の強みであり、手札消費の激しいこのデッキにおいて、手札維持の重要な部分を担っています。

 「”必殺アイドルポーズ”丸山彩」を採用しない場合には、「”モデル・モード”若宮イヴ」に対応した「武士は相見互い」に変更する可能性も十分にありますが、本デッキでは素早いゲームエンドと控室からのキャラ回収を重要視してこちらを採用しています。

 

 

煌めくステージへ

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色:青

レアリティ:NR(エクストラブースター収録のため、最低レアリティを表記)

アイコン:ゲート(門)、ソウル

 【永】 あなたのキャラすべてに、パワーを+1000し、ソウルを+1。
:このカードがトリガーした時、あなたは自分の控え室のクライマックスを1枚選び、手札に戻してよい)

 

 「煌めくステージへ」系列のキャラが持つCXコンボに対応

 ゲートアイコンの効果自体が非常に強力で、CXコンボがデッキエンジンでありながら戦術の根幹を担っている本デッキにおいては、クライマックスを回収できるという点で非常に優秀なカードとなります。

 リフレッシュまで余裕のある序盤では、なるべく手札に1枚持っておきたいカードでもあります。(本構築において、クライマックスはキャラと異なり、自発的なサーチ、回収手段が一切ないためです)

 

 

 

7.プレイング

 ここまで長々と書いていますが、もう少しだけお付き合いください。

 コンボについてはこれまでの各項でお話しした内容で、おおよその流れはつかめていると思いますので、簡単なまとめだけです。

 1:レベル1となるとき、レベルかクロックに必ず青を用意

 2:後列に「”煌めくステージへ”白鷺千聖」、前列に「”煌めくステージへ”丸山彩」を展開

 3:CXフェイズに「煌めくステージへ」を使い、CXコンボを発動

 4:千聖→彩の順に効果を処理し、確実に高レベルキャラを踏み倒し、盤面を制圧する

 

 このデッキのプレイングで最も大事なことは、試合開始時点から、常にコンボが発動できる手札を作ることを意識し続けることです。

 レベル1になった瞬間にゲームエンドの盤面を作ることを求められるため、手札をいかに整理していくかが重要となります。その助けとなるのが「”ホワイトフェアリー”若宮イヴ」「”短冊の行方”氷川日菜」となります。特にイヴは、クロックの色をも操作できる非常に優秀なカードです。この2枚を駆使して手札を操作し、レベル1となった瞬間に一気に畳みかけていきましょう。

 

 

おわりに

 ここまで非常に長い文章を書いてきましたが、これにて今回の記事を終了とさせていただきます。

 13000字もの文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 疑問点、悪い点、追加してほしい項目等々、何かあればコメントいただけると幸いです。

 

2019/1/18 改稿:各カードについてレアリティを表記

2019/1/20 訂正:「”ステージ”氷川日菜」のレアリティ表記ミスを訂正(TD→U)