大豆は畑の筋肉

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【WS】補足記事――バンドリーグ対応”煌めくステージへ”特化型Pastel*Palettes

はじめに

 

 皆様お疲れ様です。

 今回の記事は、前回書かせていただいた「【WS】バンドリーグ対応”煌めくステージへ”特化型Pastel*Palettes」の記事より、あまりに長すぎて書ききれなかった点や、ご意見いただいた点を補足としてまとめるものになります。

 その性質上、この記事につきましては今後も継続して更新していくことが予想されますので、もし興味を持っていただけたら、いろいろとご意見くださるとうれしいです。

 ちょっと最近仕事が立て込んでるので、基本的には1枚ずつ。余裕のある時には数枚といった形になると思います。

 

1.不採用カードのお話

 

 前回記事より、少しだけ「”モデル・モード”若宮イヴ」のCXコンボに対応するCX「武士は相見互い」の不採用についてお話ししたと思います。

 本項では、そういったその他カードの不採用理由についてお話ししていきます。

 余裕のある時に更新していきますし、「これ使わないの?」と言ってもらえれば、より多くのカードに対して理由をお話しできると思います。 

 なお、前記事と異なり、効果の説明と役割だけでなく、採用カードとの比較やそれを踏まえたうえでの不採用理由、さらにカードによっては前記事のデッキに入れるなら何と交換するか、等々について長々とお話ししますので、カード1枚に対する文章量はおそらく前記事を超えます。すみません。

 

 以下、順不同。

 

レベル0

 

“素顔の姿”大和麻弥

f:id:mamemiso01:20190121203652g:plain

色:緑

レアリティ:R

レベル/コスト:0/0

パワー:1000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 応援 あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、このカードの前のあなたのキャラすべてに、パワーを+1000。
【自】 あなたのメインフェイズの始めに、あなたは自分のクロックの下から1枚と控え室の《Pastel*Palettes》のキャラを1枚選び、入れ替えてよい。

 

 前の記事で紹介した”煌めくステージへ”と名の付く千聖の応援効果及び、同名麻弥のクロック入れ替え効果を足して2で割ったような効果を持ちます。ただし、どちらの効果も、それぞれ効果範囲と発動タイミングが異なるため、二者の役を一枚でこなせるカードとはいきません。

 

 「”煌めくステージへ”白鷺千聖」と類似する応援効果に関しては、範囲こそ狭いものの、レベル0時点から1000ものパワー上昇を行うことができる非常に優秀な効果です。後述する「”パーフェクトスマイル”白鷺千聖」と組み合わせることで、レベル0からパワー負けしない強固なキャラを作ることができます。(ただし、仕方のないこととはいえ相打ちには無力です)

 

 「”煌めくステージへ”大和麻弥」との類似効果に関しては、場に出たターンにこそ発動できませんが、出してしまえば、以降はメインフェイズになるたびにクロックをいじり、必要な色の確保を行えます。4色の維持を常に強いられるパスパレにとっては、非常に優秀な効果であるといえます。

 

 効果の説明を書いてきましたが、まとめると、後列において、継続して効果を発揮し続けることを強みとするカードです。”煌めくステージへ”を主軸としない、通常のパスパレでは十分に入る可能性のあるカードといえます。

 ではなぜ不採用なのかといえば、比較対象として挙げたカード2種と効果が重複しているためです。

 

 「”煌めくステージへ”白鷺千聖」との比較は単純で、CXコンボというデッキの根幹となるコンボパーツの1枚であるという事実に対して、どうしても勝てる部分がないためです。

 コンボデッキなのにコンボパーツを使わないというのは、本末転倒すら通り越してコンセプトが崩壊しているので、さすがに選択肢としてはあり得ないものとなります。

 

 では緑枠として、千聖と両採用はどうでしょうか。

 類似効果を持つ「”煌めくステージへ”大和麻弥」との比較では、単純なクロック操作性能で言えばこちらに軍配が上がるかと思われます。しかし、レベル1帯における、単体で性能が完結しているアタッカーの確保という点においては、こちらではどうしても役不足となってしまいます。

 「煌めくステージへ」に特化するということは、レベル1時点でコンボパーツとして必須となる「”煌めくステージへ”白鷺千聖」と、カードパワーの権化である「”モデル・モード”若宮イヴ」の2枚が後列を埋めることがほぼ確定してしまいます。

 そうなると、結果的に後列の色は試合中の長い時間を青と黄色で固定することになります。レベル1以降の緑色は前列に置くしかなくなり、このカードはそれ以降使うことが非常に難しくなってしまいます。

 

 また、レベル0でのサポートのみと割り切って使うことも可能ですが、レベル0は基本的に2,3ターン程度で終わってしまうことが多く、このカードを初手から出せたとしても、レベル1で千聖と入れ替わることが前提となるならば、効果の発動回数は多くても2回程度となることが予想されます。

 レベル0の緑枠としては「”短冊の行方”氷川日菜」という手札を増やす効果を持ったアタッカーも採用していますから、単純な緑枠としての採用では、コンボの成功率を下げる要因にもなりかねません。

 

 以上の理由から、本デッキでの採用は見送りました。

 雑記:正直、照れ顔がドストライクなのでめっちゃ入れたかった。自分のことを地味とか目立つタイプじゃないって思ってる女の子が最初こそ緊急対応のような形で入ったとはいえ、アイドルとして活動していくうちに一種の自信を得て、メンバーとしてなくてはならない精神的支柱となる。そんな大和麻弥をよろしくお願いします。

 

 

”パーフェクトスマイル”白鷺千聖

f:id:mamemiso01:20190121203719g:plain

色:青

レアリティ:U(保存ミスにより、画像はSPMa)

レベル/コスト:0/0

パワー:2000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 このカードの下にマーカーがあるなら、このカードのレベルを+1し、パワーを+1500。
【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分の山札の上から1枚を公開する。そのカードが《音楽》のキャラならこのカードの下にマーカーとして裏向きに置いてよい。(そうしないなら元に戻す)

 

 非常に扱いやすいレベル0の千聖さんです。ぱっと見は0/0/2000と、効果を持っているレベル0キャラとしては標準的なパワーラインですが、レベル0帯での盤面維持において、非常に優秀な効果を持っています。

 1つ目はマーカーが自身の下にあればレベルとパワーが強化される永続効果。もう1つは登場時に山札の上をめくり、特徴に「音楽」を持つキャラなら自身のマーカーとする効果です。

 自動効果によってマーカーを得ることで、常時1/0/3500という状態になります。3500というパワーラインは、レベル0帯においてはやはり優秀なもので、応援やクライマックスによる支援がなければ、1ターン目から超えられることは少ないと思われます。

 また、パワーだけにとどまらず、レベルが上昇することにより、同レベル高パワーメタの代表格である「同レベル相打ち」に対して非常に有利に戦えます。バンドリ内で言えば、「”揺るぎない覚悟”氷川紗夜」や「”夕影の思い出”美竹蘭」、「”みんなでせーの!”北沢はぐみ」、「カーテンぐるぐる りみ」がこれに当たりますね。

 メリットかと言われれば非常に微妙なところですが、レベルの上昇により、相手のサイドアタックに減点が発生することになるため、ダメージを抑えることも可能ではあります。一応、舞台上に色を残せるという点ではメリットになりえるかもしれません。

 ちなみに、WS公式HPのカードリストによると、現時点(2019/1/30)でのバンドリのカードプールでは、これ以外にレベル0相打ちは存在しないので、バンドリーグでパスパレと当たると、レベル0帯では相打ちを気にしなくていいということになります。4色揃えたとき限定でいいので、山札の一番上に置くみたいな強い相打ちをパスパレにもください。

 

 と、そんな感じで、この千聖の強みというのはレベル0帯での受け性能の高さという点にまとめられます。ではなぜ不採用かといえば、やはりこれもコンボサポートカードになりえず、色の確保も行えないため、ということになります。

 しかし入る余地がないということは決してなく、レベル0時点で4色揃えることを放棄、またはおまけ程度に扱う場合、「”直伝ポーズっ☆”丸山彩」との枠の競合が発生してくると思います。

 というのは、両キャラの効果がレベル0帯で舞台に残ることを主軸にできるためです。千聖は単純なパワーで、彩は効果による逃げで、とそれぞれが全く異なる舞台への残り方をしますが、おそらく先攻後攻問わず扱いやすく、継戦能力の高い千聖の方に軍配が上がっていくと思います。

 赤が欲しければ彩を。単純なカードスペックが欲しければ千聖を。といった印象でしょうか。ちなみにですが、通常のパスパレで組んだ場合、先述している麻弥や、みんな大好き「”モデル・モード”若宮イヴ」などと組み合わせることで舞台上に4色揃えることを狙うのもいいかもしれません。レベル0時点で1/0/4500(永続)の千聖さんを立てればそう易々と突破されることはないでしょう。

 

 前回のデッキでは、単純に色の確保を優先したために入らなかった、ということになります。

 

雑記:この千聖さん、表情がやはり女優らしい綺麗かつ可愛い笑顔なんですけど、それと同時にしっかりがっちりと、大事そうにベースを抱えている姿がトゥンクポイントです。パスパレではイチオシのキャラクターでもあるため、いずれSPMbをそろえていきたいところですね。

 

 

”みんな応援してます!”若宮イヴ

f:id:mamemiso01:20190121203725g:plain

色:緑

レアリティ:TD

レベル/コスト:0/0

パワー:1500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 他のあなたの《音楽》のキャラすべてに、パワーを+500。
【起】[このカードを【レスト】する] あなたは自分の山札を上から1枚見る。(見たカードは元に戻す)

 

 自身を除く味方全体にパワー+500を付与できる永続効果をもったイヴです。2つ目の起動効果も相まって、サポートカードとしての側面を強く持ちます。

 パスパレにおいては、先述した麻弥のほうがサポートとしては優秀である点や、色の重複などの関係からあまり採用率の高いカードではありませんが、自身をレストすることで、任意のタイミングでデッキトップを確認できます。

 この効果の存在により、「”煌めくステージへ”丸山彩」の早出し効果を主軸に据えたデッキにおいては、採用される可能性が十分にあります。

 このカードの使い方としては、以下のような例が挙げられます。

 1.メインフェイズの最後にデッキトップを確認し、彩のCXコンボを使うか否かを選択する

 2.メインフェイズ初めにデッキトップを確認し、「”モデル・モード”若宮イヴ」の集中が確実に成功できるかを見る

 3.「”必殺アイドルポーズ☆”丸山彩」のような、何かしらの手段でドローを行うカードを使用するか否かを考える

 

 要は、「”煌めくステージへ”白鷺千聖」が引けなかった時や、序盤でのアタッカーサポートとしての役割があるわけです。そういった点で考えると、役割を果たせる場面とそうでない場面がはっきりしているため、試合中において扱いやすいカードであるともいえます。

 しかし、逆に言えば、どんな場面においても「とりあえず」で使用できるような、汎用性の高いカードではないということになります。

 

 彩のCXコンボのサポートとして以外の使い道も十分にあるキャラですが、やはり本デッキにおいては、デッキコンセプトをいかにサポートできるかについて重要視しています。

 「”煌めくステージへ”白鷺千聖」を引けなかった時の保険として投入することをメインとして考えました。

 しかし、引けなかった時のことを考慮するよりも、どうにかして引く、回収する、といった方向にデッキを構築していく方が、場面ごとの対応力が上がるだけでなく、コンボパーツを手札に引き寄せるという点からも扱いやすいと感じたため、今回は採用見送りとなりました。

 

 

 

レベル1 

 

”七夕の店員さん”丸山彩

f:id:mamemiso01:20190121203658g:plain

色:緑

レアリティ:C

レベル/コスト:1/1

パワー:1000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 あなたがこのカードの『助太刀』を使った時、あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、あなたは自分の控え室の《音楽》のキャラを1枚選び、ストック置場に置いてよい。
【起】【カウンター】 助太刀2000 レベル1 [(1) 手札のこのカードを控え室に置く] (あなたは自分のフロントアタックされているキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+2000)

 

 扱いやすいレベル1カウンターです。1コストが必要な代わりに、コスト0の汎用レベル1カウンターがもつパワー+1000の倍の効果量を持ちます。

 後述する第一効果と合わせて手軽に扱うことができ、レベル1帯において舞台上のキャラを守るうえでは十分な数値を付与することができます。

 

 また、舞台に4色揃えることで、実質ノーコストカウンターとして使える自動効果を持ちます。ストックに入ってしまったクライマックス、イベントを落としつつ、控室からキャラを1枚選択してストックに置くことができ、リフレッシュ間際でのキャラ割合の減少や、不要なキャラを戻さないなどの使い方も可能です。

 ただし、リフレッシュ間際に場面を限定すれば、キャンセルの再試行が可能で、より強力な効果を持つ「”あたふたアドリブ”丸山彩」の方が扱いやすいかもしれません。

 どういった場面を重要視するのかで、採用・不採用に関しては意見が分かれると思います。

 

 なぜ紹介デッキには採用されていないのかといえば、やはり「”煌めくステージへ”丸山彩」に理由があります。レベル3を早出しすることをコンセプトとする関係上、コンボさえ決まればレベル1帯でのカウンターが必要のない場合がほとんどであるためです。

 また、それと同時に「”煌めくステージへ”若宮イヴ」の効果により、イヴが前列にいるだけで相手ターン開始時に+4000のカウンターを自動で付与できるような状態となるためでもあります。

 実際の効果としてはカウンターではありませんが、早出しした次の相手ターンにおいてパワー負けがほぼありえない14000のラインを作ることができるというのは、カウンターのために無理に枠を割く必要がなくなる強力な効果です。

 カウンターを入れる必要性が薄まる分、コンボの成功率を上げるためのサポートカードに枠を割くことができるようになるわけですね。

 コンボの成功を前提としたデッキのため、採用を見送った形になっています。

 

雑記:我々紗夜さんファンが感激の涙を流した、あの七夕イベントのメンバーの一人である丸山彩さんです。デッキ収録されている、この七夕彩の特訓後イラストカードには、”ポテトはいかがですか?”の名称が使われています。個人的には名称が逆のほうがしっくりくるんですけどね。さて、そんな彩ですが、アイドルであることを意識しすぎるあまり、たびたびポカをやらかします。ポカとかわいらしく書いていますが、言ってしまえば失敗の一種なわけです。普通なら怒られることも多いわけです。しかし、そこすらも愛嬌として、周囲の人々に「仕方のない子だなあ」と受け取ってもらえる彩には、やはり天性の愛される才能があるのでしょう。夢を追い続け、念願かなってアイドルとなり、そして周囲の人々に愛される。失敗すらもチャームポイントの一つに思えてしまうその愛らしさというか末っ子気質というか。そういった部分がこの子の最大の魅力なのかなと思ったりしてます。

 

 

次はちょっと特殊なので、二種類同時の紹介です。

 

”目指す道のり”白鷺千聖

f:id:mamemiso01:20190121203722g:plain

色:青

レアリティ:C

レベル/コスト:1/0

パワー:4000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分の《音楽》のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1500。
【自】[このカードを控え室に置く] このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室の「“真っ白な居場所”白鷺千聖」を1枚選び、このカードがいた枠に置く。

 

”真っ白な居場所”白鷺千聖

f:id:mamemiso01:20190121203704g:plain

色:赤

レアリティ:R

レベル/コスト:1/0

パワー:5500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、このカードのパワーを+1500。
【自】 バトル中のこのカードが【リバース】した時、他のあなたの《音楽》のキャラが1枚以下なら、このカードをクロック置場に置く。

 

 いわゆるチェンジ効果を持つ「”目指す道のり”白鷺千聖」と、そのチェンジ対象となる「”真っ白な居場所”白鷺千聖」のセットです。

 基本的にチェンジ効果を持つカードは、重めのコストを持ち、チェンジ先が高レベル帯である早出しと、コストが軽く、状況に応じて使い分ける同レベル帯でのチェンジに分けられるのですが、この千聖に関しては後者に近い性質を持っています。

 「目指す道のり」は登場時に舞台のキャラにパワー+1500する自動効果とノーコストで控室の「真っ白な居場所」と入れ替わる自動効果を持ちます。「真っ白な居場所」は舞台に4色そろえることで常時パワー+1500される永続効果と、リバース時に舞台上の「音楽」キャラが自身含め2枚以下ならクロックに送られる自動効果を持ちます。

 「真っ白な居場所」は非常に優秀で、舞台の色さえしっかり確保しておけば常時パワー7000と、コスト0としては破格のパワーを維持できます。

 「目指す道のり」も十分に優秀で、登場時に自動効果2種が同時に発動します。時折忘れられることがあるのですが、WSにおいては、同時に発動した効果はターンプレイヤーの任意の順序で処理することができます。その際のコストの支払いも効果解決の直前に行うため、事前にコストを支払ったうえで順序を宣言する必要はありません。筆者もたまに効果処理で混乱しますが、「テキストで書いてある順に処理する」ことが必須となるのは、それぞれの効果内部における効果を処理する手順のみです。覚えておくと、たまに混乱しなくて済みます。

 よって、先に下に書いてあるチェンジから処理を行い、入れ替わった後に「真っ白な居場所」のパワーを+1500する。という処理も可能となります。こうすれば、そのターン中のみパワー8500となるノーコストのキャラを出せることになります。

 

 また、これらの千聖は青にも赤にもなれることから舞台上のキャラの色を操作しやすく、4色維持することで真価を発揮するパスパレにおいては非常に利便性の高いカードです。レベル1帯のアタッカーとして十分なパワーラインを確保できることからも、レベル2帯をあまり多く採用することのない昨今のWSにおいては高く評価ができます。

 

 以上の点が、これら2種について個人的に感じる強みです。ではなぜ採用しないのか。非常に単純です。このセットの色は赤と青。「煌めくステージへ」の最重要コンボパーツである彩と千聖も赤と青。色がかぶっているためですね。

 これまでさんざんお話してる気がするので詳細は省きますが、簡潔に言えば舞台に4色ほしいのにコンボパーツと完全に同じ色合いって色事故起こしやすいよねってことです。

 効果自体は強力ですが、レベル1までですべてを完結させる構築においてはさすがに枠を空けることはできない、というのが個人的な感想です。

 別の勝ち筋というか、事故によるコンボ不成立状態での解決策としては非常に優秀な手の1つだと思うので、おそらく構築によっては「煌めくステージへ」をメインに据えても入ってくる可能性は十分にあると思います。前記事のデッキではコンセプトの邪魔になってしまう恐れがあるので入れなかったというだけのお話です。

 

 雑記:幼いころから子役として芸能界に在籍していた千聖さんは、様々な波乱の多い業界で長い間生き抜いてきただけあって、パスパレの中では最も強かな人物であるといった印象を受けます。最初こそキャリアのうちの1つとして考えていた部分もあったようですが、初ステージでの衝撃的な事件から再始動し、メンバーそれぞれの思いをくみ取ってこのグループを大切にしたいと考えを変えていく姿には心打たれるものがありました。特に彩に対しては母親とも姉ともとれるポジションであることが多く、少し浮ついた彩に対して心を鬼にして厳しく接する場面も多い点が印象に残ります。パスパレを導くのが彩なら、千聖は後ろから後押しして見守っている存在。そんな印象のある子です。

 

 

 

レベル2

 

”あたふたアドリブ”丸山彩

f:id:mamemiso01:20190203155427g:plain

色:赤

レアリティ:PR

レベル/コスト:2/1

パワー:2500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

 【自】[(1)] あなたがこのカードの『助太刀』を使った時、あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室のカードすべてを、山札に戻し、その山札をシャッフルする。
【起】【カウンター】 助太刀2500 レベル2 [(1) 手札のこのカードを控え室に置く] (あなたは自分のフロントアタックされているキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+2500)

 

 バンドリーグ!Vol.1における参加賞PRカードの彩です。

 WSのPRカードは入手難易度の高いものが多いことで有名ですが、バンドリーグ!の参加PRカード群は、その効果の強力さと特殊レアリティから若干値が張る場合もあるものの、PRカードとしては流通量が非常に多く、手に入れやすいのが特徴です。

 

 この彩は助太刀を持っており、レベル2カウンターとしての標準値であるパワー+2500を、これまた標準値である1コストで行うことができます。

 ここだけ抜き出すと汎用カウンターとも思えますが、その真価は第1効果にあります。「助太刀を使った際に、舞台に4色そろえていれば追加1コストで山札をリフレッシュする」というものです。

 このリフレッシュはルールによる適用ではないため、ダメージが発生しません。あと1点で負けてしまううえに山札の残りが少ない、という場面ではワンチャンスを作ることができるカードです。

 バンドリ内においては、こういったリフレッシュ効果は有咲の専売特許でありましたが、カウンター時限定とはいえ、耐久力の向上に一役買うことのできる優秀なカードだと思います。

 

 十分に優秀であると思いますが、しかし、やはりタイミングの限定のされ方と、基本的にはコンセプトを阻害しないカード群で構成したいという思想の基、今回は不採用となりました。

 

 これはたらればの話であり、空想ですが、次弾ブースターであるガールズバンドパーティVol.2でこれまでの有咲のような耐久性能の高いパスパレキャラが出た場合、このカードが再評価される可能性も高く、数枚持っておくと4色コントロールのようなデッキタイプを組んだりできるかもしれません。

 

 

2.新規カードのお話

 

 3月16日発売のブースターパック「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」Vol.2にて新規収録されるカード群の一部が、WS公式ホームページ内の「今日のカード」コーナーにて紹介されたため、それらについての個人的な所感について書く項目です。

 「今日のカード」がさらに更新されたり、現在開催中のデッキ先行体験会での情報から、随時更新していく予定です。

 新弾発売後には、別の記事でパスパレカード群全体について書いていこうと思います。この記事では、あくまでも先行公開分限定ということでよろしくお願いします。

 なお、公式のサンプル画像であるため、公式データベースの画像とは大きさがかなり異なります。ご了承ください。

 

レベル0

”オーエス?オーエス!”丸山彩

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色:黄

レアリティ:U

レベル/コスト:0/0

パワー:2500

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【自】 [手札を1枚クロック置き場に置く] このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の山札を見て、Pastel*Palettes》のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。

 

 3月1日公開分のカードの中でも、特に注目している1枚です。初となる彩の黄色カードにして、パスパレ5枚目のレベル0黄色キャラです。0/0/2500という十分なパワーラインを持ちつつ、その効果は「”ホワイトフェアリー”若宮イヴ」の相互互換のものになっています。

 相互互換です。とても大事なことなので二回言いました。

 効果の詳細に関しては前記事にて記述していますので省きますが、何よりも魅力を感じるのは、ホワイトフェアリーを8枚体制で搭載できるようになったという点です。

 手札1枚をコストにしてあらゆるキャラになり替わることのできるこの効果は、その状況に応じて常に最適解となるカードを手札に持っているのと同等の状況になります。このカードの登場によって、パスパレは初動の安定性が飛躍的に向上し、常にデッキの中身を把握し続けることが可能となります。単純な話、搭載枚数が4枚から8枚になれば、引ける確率は倍になりますからね。

 確実なサーチをより多く行えるようになったという点に関して、このカードはどうにかして4枠ねじ込みたいような性能になっています。サーチという効果の関係上、おそらく抜けるカードは、効果が下位互換に近い「”短冊の行方”氷川日菜」または、色条件が崩れてしまうことを前提として、「”直伝ポーズっ☆”丸山彩」あたりになってくるかと思われます。

 短冊の行方を抜く場合には、緑枠の消失と黄色枠の出現の兼ね合いから、もしかすると「”モデル・モード”若宮イヴ」も抜けて、「”素顔の姿”大和麻弥」を投入するといった方向性にもいくかもしれません。そうすると後ろが青緑となるのでメインアタッカーも考えていかねばなりませんが……そのあたりのことは実際にデッキを組んで考えてから、次の新弾記事あたりで再度まとめようと思います。

 

 

レベル1

”努力の結晶”丸山彩

f:id:mamemiso01:20190302163846p:plain

色:赤

レアリティ:RR

レベル/コスト:1/0

パワー:4000

特徴:音楽・Pastel*Palettes

【永】 あなたのターン中、あなたの舞台のキャラの持つ色の合計が4色以上なら、このカードのパワーを+3000。
【自】 [手札を1枚控室に置く]このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分のクロック置き場の《音楽》のキャラを1枚選び、手札に戻し、自分の山札の上から1枚を、クロック置き場に置く。

 

 パスパレの3rd Single「もういちど ルミナス」の衣装ですね。ガルパの方では第二章のストーリーともなっています。正直絵を見ただけで泣きそうになります。本当に綺麗な1枚です。

 さて、この彩の効果は2つ。4色成立時に自ターン中7000となる永続効果と、登場時に手札1枚をコストにクロックから音楽キャラを回収する効果です。なお、回収のほうはその後1点のダメージを受ける必要があるので回復には使えません。

 永続効果のほうは単純明快で、ノーコストのレベル1キャラ単体としては十分なパワーラインとなります。条件が4色成立時なので、効果適用時には「”煌めくステージへ”白鷺千聖」と合わせることでさらに+1000のパワーパンプが必ず乗ることも評価できます。返しのターンを考えるとパワー自体は心もとない数値ですが、真価は第二効果にあります。

 

 第二効果はクロックからの音楽キャラ回収ということで、これまで直接的にクロックに触れられる部分が色のみという状態だったパスパレが、ついに手札回収を取得したという点で評価できます。なお、手札1枚をコストとするために効果の前後で手札の枚数に変化はありません。

 しかし、このカードの登場によって、これまでは仕方なくクロックに置いていた使いたいカードが回収できるようになるという点は、クロックフェイズの自由度を大きく向上させることが見込まれます。また、ダメージを受けた際にクロックにいってしまった必要なカードを取り戻せるという点も本当に優秀です。

 前記事のデッキに入れる場合には、やはり「”煌めくステージへ”大和麻弥」との交換が最も確率が高くなるものと思われます。先述した「”オーエス?オーエス!”丸山彩」を投入すると後列が青緑になる可能性があるという点から、緑を無理に採用する必要性がなくなりそうであるということが大きいためです。

 ほかのレベル1採用カードがコンボパーツであるという点も、その交換対象の選択に拍車をかけています。

 

 

 

更新履歴

1/21:掲載

1/26:「”七夕の店員さん”丸山彩」追記

1/27:「”目指す道のり”白鷺千聖」及び「”真っ白な居場所”白鷺千聖」追記

1/30:「”パーフェクトスマイル”白鷺千聖」追記

2/3  :「”みんな応援します!”若宮イヴ」及び「”あたふたアドリブ”丸山彩」追記

3/2  :「”オーエス?オーエス!”丸山彩」及び「”努力の結晶”丸山彩」追記